釧路の旅、後半戦です。
釧路での心残りは釧路市立博物館の未訪問、今日一番に訪ねてみましょう。
開館前に着いてしまったので博物館の外周を一巡り。台地上にたつ博物館の立地はすごく良く釧路港まで見渡すことができる。
岩石の見本展示場になっていて変成岩、火成岩、堆積岩と時間がつぶせて退屈しません。岩石園の隣はミニ植物園、観察に事欠きませんね。
そう言えば前回は春彩湖の遊歩道を歩いてて、名前プレートが大いに役に立ち重宝したことを思い出しました。
すると今度はエゾシカのファミリーが現れ草を食み始めて、さすが釧路、飽きさせません。
そして定刻、入館です。(そう言えば初日丹頂鶴自然公園で5施設共通入館券を購入、博物館もその内のひとつでした。)
思った以上に綺麗で斬新、大いに愉しませて頂きました。
私的には亀ヶ岡式土器の影響が道南の土器に色濃く出ているということでしょうか。
それと白滝という黒曜石の産地を北海道は抱えていることから石刃・細石刃文化の行方も見逃せない所です。
たっぷり愉しんだら今度はタンチョウ鶴探し歩きと行きましょうか。
釧路市湿原展望台を経由し鶴居村へ。そうだ!北斗遺跡に立ち寄らねば。資料館をのぞいて遺跡へ。
ただ凹凸が広がる森の中の空間ではあるが擦文文化が育まれた地と思うと感慨が浮かぶ。それに天気が良くて気持ちの良い路でもありました。
さて、鶴居村の施設は閉鎖中、ならばと阿寒湖鶴センターまで足を延ばして見ました。
が、ゲージの中のタンチョウ鶴を見ても左程の感慨はなく、ちょっと徒労感のみが支配したのですが、
今夜の宿はロッジ・シラルトロ、未体験ゾーンに入っていく感じで、一転、胸が高まります。
翌朝4時起き、5時出発、カヌーで釧路川川下り始まり始まり。
正にゆらりゆらり、観察するというよりは動物や鳥たちに観察されているという立場、その一瞥する様が心地よい。
エゾシカやタンチョウ鶴、アオサギ、オジロワシやアカゲラ、カワセミ、ヤマセミ…。フレーム内に納めるなんて、とてもとても出来ませんが、愉しかったです。
塘路湖から達古武湖までの2時間のクルージングでありました。
宿に戻って朝食、後は午後3:30の帰りの便までどう過ごしましょう。
結局、具体的な場所というよりは、北海道の地のドライブを愉しんで、しつげん55PASSの残りの一ヵ所釧路動物園を訪ねてミッション終了となりました。
眼下に霞ヶ浦そして利根川、夕空に映える富士山のシルエットを望みながら成田空港に18時過ぎ無事到着したのでした。(9/29.30)
     
 春彩湖とその奥、釧路港を望む 釧路市立博物館   博物館裏で見かけたエゾシカファミリー
     
北斗遺跡、展望台よりの遊歩道あり 
     
  阿寒国際鶴センターにて 
     
 ロケーションgood!温泉good!! 塘路橋付近から船出   直ぐに釧網線鉄橋をくぐります
     
しばらくすると釧路川本流に合流して行きます 
     
 エゾシカがの親子が振り向きます  釧網本線の一番電車が汽笛を鳴らして!通過  小さいけど左からエゾシカ、アオサギ、タンチョウ鶴
           
またまた北海道釧路へ!
前回の旅はやや不完全燃焼気味、その第一はタンチョウ鶴をしっかり見てこなかった事、次に根室のジオパークをスルーしてしまった事
第二に釧路での牡蠣の美味しさが忘れがたかった事等々、ならば行けるとき行っちゃおうかな的感覚で、また強行しちゃいました。
前回同様ピーチ航空の早割プランでひとっ飛び、
既に夕方近く、釧路空港からの近場、釧路市丹頂鶴自然公園に寄って第一目標に近づいておきましょう。
一通り見た頃には夕暮れ時、本日のお宿に向かいましす。
今日の夕食は、前回で我がお気に入りに入ったお蕎麦屋さんで一献、最初から至福を味わいます。
翌朝、予定通り根室半島に向かいます。
根室本線に沿いながらR44を東上するのだが意外と遠い。
風連湖傍の道の駅「スワン44根室」で一休み、少し散策、遠目に、居ました居ました丹頂が、野外での初見、嬉しくなりました。
残念ながら隣の春國岱原生野鳥公園は閉鎖中、花咲港にある「根室市歴史と自然の資料館を次のターゲットとすることにしました。
花崎港小学校の旧校舎を利用した、こじんまりした佇まいの資料館、しかしその内容は深いものでした。
石器時代から土器時代へ、北海道らしく続縄文、擦文文化へ、更にオホーツク文化の影響を交え、アイヌ文化の隆盛へ。
そして列島本土の人々との軋轢、多くのチャシ跡がそのことを語っているのでしょう。
そして近・現代に飛べばロシアとの軋轢、樺太・北緯50度にあった国境線確定評石を目にするだけでよみがえって来るようです。
さてそこから近くの「車石」へ。ここが今回のメーンテーマの場所なのです。
見えてくるのが花咲灯台、その直下に玄武岩の放射状節を確認、柱状節理はよく目にするのですが、これほどの迫力で出現するとは、感激です!
岩の隙間にはコハマギクが咲いて良い感じ、キタノコギリソウも咲いてくれていて癒してくれます。岩礁にはカモメたちが一杯、そんな風景でした。
ここまで来ました。納沙布岬を覗いて行きましょう。
そこから帰る途中、チャシ跡を二か所覗いて行くことにしました。いずれも海岸線上に台地状に成形されて壕もめぐらしていたようです。
既に原生花園の一部と化していて、花の盛りに思いを巡らせてしまいました。
そろそろタイムオーバー、一路釧路の宿目指して帰途に付きました。(9/27.28)
     
 釧路空港 釧路市丹頂鶴自然公園にて 風連湖でタンチョウ鶴発見 
     
歴史と自然の資料館にて 
     
     
 セグロカモメの幼鳥?  キタノコギリソウ  コハマギク咲く花咲灯台海岸線
     
納沙布岬  ヲンネモトチャシ跡  ノツカマフチャシ跡 
           
 ツリガネニンジン  ハマエンドウ  ナギナタコウジュ  カンチコウゾリナ  エゾノキツネアザミ  ハマナス
紫陽花が見ごろです。そして夏の到来を告げているようです。
この季節、北海道に行きたいなぁと思いがよぎります。
その瞬間、キーボードを操作する自分がおります。
北海道はシーズンイン直前、格安航空、レンタカー、系列ホテルの三点セットでサインイン。
もう、亥年生まれの業、猪突猛進後先顧みず、天気は運しだい、の結果でございます。
なにせ、成田エクスプレスと直結でございまして、成田から釧路へひと飛び、三時半過ぎには道東見学準備OK状態でした。
そして車は日産ノートの新車、言うことなしです。
取り敢えず一番近くの釧路市湿原展望台へ。チェックインまでの時間、木道散策しましょう。
とば口でけっこう満足している自分がいます。頃合いを見て釧路市内のホテルに向かいます。
天然温泉展望風呂で汗を流し、夕食を求めて夕暮れの街をウロウロ。
飛び込みのお店で、先ずは生中一杯。
地のお酒と食材に舌鼓、満喫して街に出ればすっかり夜、酔い覚ましに幣舞橋へ。
橋上の釧路の四季の裸婦像とご対面、かくして釧路の夜は更け北海道道東旅程第一日目終了しました。(6/21)
     
 釧路空港 道脇は既に北海道   釧路市展望台
     
 背の高いアキタブキが繁茂 バイケイソウが輝いて  北斗の森木道 
 
サテライト展望台から 
           
 幣舞橋
 翌朝、釧路を起点にさて何処へ、悩ましい選択です。
気になっていた野付半島、ここの長大な砂洲を走ってみたい!そんな気分になりまして、出発です。
ナビ表示で砂洲に入ると早速、野付湾側にお花畑が広がっている風景が現れます。
エゾノシシウド、センダイハギ、エゾカンゾウ、ハマナス、アヤメ…ただただ興奮しきりです。
先ずはネイチャーセンターに寄ってみましょう。センターの脇の路を散策開始、正に花の小径が続いています。
一番の盛りはセンダイハギでしょうか。黄色いプロムナードのようです。
その路の先端にトドワラがありました。
以前はもっとトドマツの枯れ木が残っていたが台風で無くなってしまったとか、それも時の流れなのでしょう。
灯台までの道脇ではエゾシカがお食事中、そんな光景を愉しんで次に向かったのが厚岸湾です。
昨夜、厚岸湾の原生花園ではアヤメが見頃と言う情報をゲットしていて、訪れることにしました。
駐車場からダケカンバの林のなかのゲートをくぐると、そこに突然、圧倒的なヒオウギアヤメの群落が現れるのですから感激です。
太平洋に突き出た「チンベの鼻」まで凡そ30万株、100ヘクタールの広さで広がっています。
アヤメ保護の為、馬を放牧中とか、それも画になっていて、ついついシャッター押しまくりの状態になってしまいました。
そして、アヤメ以外にも多くの野草が花を付けていたのに残っていた画像はアヤメ馬だけ…間抜けな撮影でございます。
そんな二日目でありました。(6/22)
     
 オオカサモチ、センダイハギ、エゾカンゾウ… これがナラワラなのかな お花畑でエゾシカが食事中 
     
 センダイハギが最盛期   噂のトドワラ、近年の台風で流され昔の面影は無いとか 
         
シコタンキンポウゲ  マイズルソウ   ウツボグサ センダイハギ  エゾノタチツボスミレ 
           
シコタンキンポウゲ  エゾノシシウド  エゾノオオヤマハコベ    エゾハコベ  オオヤマフスマ エゾノクサイチゴ 
     
     
     
 さて、今日から今回の旅のメーンイベント、アポイ岳登山なのにお天気の予報が芳しくありません。
それも明日は土砂降り予報、これは何としても今日中に登っておきたい。
そんな想いで様似町を目指してひた走り。11時頃アポイ山荘に到着、早速身支度をして登山を開始します。
ジオパークビジターセンター横の路を通りアポイ岳登山口へ。
入口のハクウンボクの花が綺麗で、路々に
針葉樹林帯にミズナラ、エゾイタヤ林帯が混交する森を歩き続け、五合目避難小屋でやっと樹林帯を抜け出し、
展望の利く岩稜帯へ。馬の背とも呼ばれアポイ岳の名所、カンラン岩上に咲くお花畑の始まりです。
ガスが頂上付近を覆い路を急がせる。
それもあってか、望みの花々をしっかり撮れてなかったようで少々悔やむが、それは望み過ぎ、良かったというべきでしょう。
印象的だったのは、ハイマツ帯の上部に広がるダケカンバ林とエゾミヤコザサ占有帯。
ガスの中でのその光景は幽玄そのもの、満足感に浸りながらの幌満お花畑経由の下山となりました。
そして、霧雨程度で雨の本降り避けることができ、結果大満足の山行となりました。
翌日は大雨、アポイ山荘で沈、隣のジオパークビジターセンターでしっかりお勉強、疲れたらお風呂に浸かって、それはそれで至福の時間でありました。(6/23.24)
     
 登山届投函箱 ハクウンボク、雪のように散り敷かれていました  様似登山道 
     
五合目休憩小屋が   振り返ると冬島漁港が はんれい岩質とかんらん岩の互層と表示 
   
 岩稜上のキンロバイ アポイ岳山頂  頂上部のダケカンバ林 
     
アポイヤマブキショウマ  エゾコウゾリナ   チシマキンレイカ
     
アポイアズマギク ミヤマオダマキ   ハクサンシャクナゲ
   
 チシマフウロ アポイハハコ   ダケカンバ林内のヤマツツジ
 さて、アポイ岳登山後の旅程はあまり気張らない、いわば旅のクールダウン、寄り道しつつ釧路空港に辿り着くことにしましょう。
やはり襟裳岬に立ち寄って見ましょう。
出立時の曇り空も青空が見え始め襟裳岬到着時には申し分ない天気に、やや風が強いのも、らしくて良い感じです。
断崖に咲くエゾカンゾウが艶やかに迎えてくれました。
この景観をしっかりと目に焼き付けてR356を北上します。
北太平洋シーサイドラインと呼んでるようですが、海岸沿いは原生花園が並んでいて、その一つ二つ覗いて行きましょう。
その途中の大樹町に寄ることにしました。宇宙交流センターSORAがあるからです。ホリエモンロケットで名をはせた場所です。
小さな展示室があるだけですが、町から派遣されている職員の熱さに心打たれました。成功すると良いですね。
その近くの晩成温泉でランチのあと、生花沼(おいかまない)、湧洞沼、長節湖、豊北原生花園とはしご、
さすがにやりすぎ、本日の宿泊地、茂岩に向かう事にしました。
そのまたまた途中、観光スポット「ハルニレの木」も拝見、フムフム。(6/25)
     
         
 ハマエンドウ オオバミミナグサ   エゾノシシウド エゾカンゾウ   
     
SORAにて   豊北原生花園にて 豊頃町の「ハルニレの木」 
 そろそろ最終章、雑事は始めにと、帯広に立ち寄りお土産買って、そのまま託送、これで心置きなく旅をつづけられそう。
目指すは釧路湿原、第一日目のつまみ食い釧路展望所だけで済ますわけにはいきません。
その先の温根内ビジターセンターにナビを設定して高速で一気に向かいます。
木道に沿って周回、サギスゲ、アヤメ、ヒメカイウ、ヤナギトラノオ、タヌキモ等を見かけますがやや華やかさに欠けるかな。
ガイドを依頼すれば良いのだけれど、なかなかそこまでは難しいものがあります。
次はコッタロ湿原展望台に向かいました。そして一望、
更にサルボ展望台へと展望台行脚が続きます。
締めは細岡展望台、釧路湿原満喫といったところでしょうか。
JR釧路湿原駅で列車の雄姿を捉えれば画になるのでしょうが、偶然頼みの当方には無理な話です。
そう言えば釧路湿原と言えばタンチョウ鶴、出会えませんでしたし、探しませんでしたから当たり前です。
何とも間抜けな話です。
かくかくしかじか、取り敢えずミッションコンプリート。快適な釧路から灼熱の成田に旅立ったのでした。
追記のようですが釧路市の春採湖、湖畔は野草が一杯、博物館ありアイヌのハルトルチャランケチャシ跡ありと盛り沢山、二重丸でした。
(6/26.27)
     
温根内ビジターセンター  白い点々はサギスゲ  アヤメも見頃 
     
ヒメカイウ  コ タヌキモ ヤナギトラノオ 
     
コッタロ湿原展望台から 
   
林床にエゾタツナミソウが  サルボ展望台から 
     
細岡ビジターズラウンジ  細岡展望台  釧路湿原駅 
     
 オククルマバムグラ ヤマブキショウマ   
高原も新緑の季節、手軽に愉しめるところは奥日光・戦場ヶ原かなぁ、と安易に決断、何かはあるだろうと出かけてみました。
思い付きにはそのしっぺ返しがつきもの。正ににその通り。花の季節を逃しておりました。
実のところトウゴクミツバツツジorシロヤシオを期待し、あわよくばクリンソウは如何と狙ったのですが虻蜂取らず有様。
と、惨敗報告をしておいてから、巡った所のスナップショットを並べてみました。
竜頭の滝Pに着いたのがお昼頃、取り敢えず滝を見学してランチ、ホットドッグをお茶で流し込んでから千住ヶ浜を目指して出発です。
ヤマツツジはこれから、トウゴクミツバツツジは散り際、シロヤシオは花付き悪しといった塩梅です。
天気も曇りがち、千住ヶ浜が見えた時点で今日はおしまいの気分、宿に行ってお風呂に入りましょう気分、素直に気分に従いました。
そして翌日、快晴です。朝の湯ノ湖を散策後、今日の起点赤沼へ。
シャクナゲ橋、幕張峠で熊窪へ、そして千住ヶ浜に。
やはりクリンソウ開花にはちょっと早かったようです。
すべて狙いは外れのようでしたが、新緑の美しさに十二分の満足感を得ることができ満足して帰路についたのでした。(5/23.24)
     
     
     
     
     
     
 タチツボスミレ/ツボスミレ フデリンドウ/ミツバツチグリ  ウグイスカズラ/ ワチガイソウ
     
 千住ヶ浜からの男体山 湯ノ湖からの男体山  戦場ヶ原からの男体山 
自分は粘着質的かもしれませんね。
奥多摩でアカヤシオに出会えなかったことが心に残り、咲いてる辺りに引き寄せられてしまいます。
那須平成の森へのお出かけして、なかなか、はい!終了という訳にはいきません。
那須連山の隣の高原山の一つのピーク・ミツモチを辿るコース上にアカヤシオの群生地があるもよう、行ってみました。
先ずは栃木県民の森にナビ設定、キャンプ場管理の方から開花状況を仕入れて大間々駐車場からスタートです。
よく整備された未だ冬木立が目立つ山路、時折早春の花、スミレ、ワチガイソウ、キクザキイチゲ等が顔をだしています。
その途中、鹿の死骸が横たわっていたのには驚きました、一頭は小鹿のよう原型を留めていません。
もう一頭は牡鹿が、こちらはハエが集ってましたがしっかり角も生え幾日も立っていない模様(写真は載せません)、
一礼して急ぎ足で通り過ぎました。(因みに帰りも同じ路を通り過ぎたのですが牡鹿の屍は撤去されておりました)
程無く、丸山分岐に。ここの地点がアカヤシオ観察ポイント、鮮烈な朱色で見に来てご覧と導いてくれます。
奥多摩での心残りを那須・矢板で晴らすことができました。これでミッションコンプリート、ですがミツモチ峰(1248m)まで行ってみましょう。
人口の展望台のあるなだらかな特徴のないピークでした。展望台の傍にミヤコザサに埋もれるように三角点が鎮座して居りました。
帰りに丸山でアカヤシオをしっかりと目に焼き付けて、帰路についたのでした。(4/27)
     
   
アオイスミレ  エイザンスミレ  ワチガイソウ 
     
 キクザキイチゲ カタクリ  アカヤシオと残雪 
     
やはり途中撤退は気に入りません。
なので今度は川苔山から攻めてみようかな。
鳩ノ巣駅の観光用駐車場に車を停めて、トイレを済ませ身支度を整え出発です。
山に向かって道なりに快適に歩を進めていきます。そのうち登山道へと導かれるだろうと確信ししながら。
その根拠ない確信、間違ってました。川沿いの林道はどんどん街から離れていきます。
戻ればすむ話です。ところが今日の気分、そのまま歩いて朝陽に輝く山の新緑を愛でる気分を暫し味わいたかったからです。
地図で確認すると林道をそのまま進んでも、大きく回り込んで山の神の祠付近で登山道と交差するみたい、じゃぁ戻るのやめたとなりました。
(でもこの回り道、一時間近く余計にかかり、後半、足にきて計画が頓挫、自身の非力さを思い知らされました)
まぁ、兎に角にも始めは意気軒高、新緑の山を楽しみながら進みます。
が登山道と交差する山の神に辿り着くころには、ゴールは川苔山山頂まで、獅子口小屋跡への寄り道は無理だなという思いに至っておりました。
ともかく登山道に入ります。人工林のややうす暗い道の脇に小さなスミレの花と葉が点々と立ち現れます。葉を裏返して見ると暗紫色、タカオスミレのようだ。
その先には同じようにナガバノスミレサイシンの花もその特徴的な長葉を伴って咲いています。ときにはエイザンスミレがまじってたりしてと楽しませてくれます。
大ダワから舟井戸へ鋸山を巻いて行く木橋の付近にアカヤシオの花弁が幾つも落ちている。しまった、もう少し早ければと…悔やむ、来年度に掛けましょう。
このコース、植林帯が多いのが難点、やっと芽吹きの落葉樹林帯に入ってホットしました。
そして川苔山頂上へ。11:30、予定より一時間弱の遅れかな。
大丹波川ルートは通行止めの表示、欲張りません、ここでランチ、そして下山とすることしました。
予定通り進みませんでしたが言わばアイドリング、山に通うことで以前の山歩きに近づけたら良いかな。
その意味で疲れたけど愉しい一日でありました。(4/22)
     
     
     
 ナガバノスミレサイシン  タカオスミレ エイザンスミレ 
     
アリアケスミレ   コスミレ  ヒトリシズカ
         
ミツバコンロンソウ   ヨゴレネコノメ  ?スミレ  タチツボスミレ  ニリンソウ
やっと奥多摩に足を踏み入れる気になりまして、さて何処にしましょう。
季節はスミレやツツジのシーズン、ならば大丹波川沿いに上がって獅子口小屋跡辺りを訪ねるのが良いアイデアかなと…。
奥茶屋辺りまでは何の疑問もなく車を走らせていたのですが、通過して直ぐ大丹波川線が通行止め、あちゃ~!
それも良し、邪魔にならないように沈砂槽施設の脇に駐車、出発です。
良い季節です。第一に新緑が素晴らしい。植林帯を立ち割るように広葉落葉樹の息吹が盛り上がって天を突く勢いです。
道脇からヤマブキが枝垂れかかり、テンション急上昇、ファインダーを向けるのに忙しくて歩みが進みません。
ところが登山口にもロープが、おや、登山道が崩れたかな。下ると橋が掛かってない。これくらいならば渡渉しましょう。
まだ、ルンルン気分は続いています。
アカヤシオは終わったようです。ミツバツツジも終盤かな。
足元に目を移せばニリンソウがまだいてくれました。スミレも姿を現し、コガネネコノメとヨゴレネコノメがご一緒です。
ところが、曲ヶ谷入口手前で石飛状態に。今日はリハビリ登山、転んでも突き進む心構えをしてきていません。無理はしません、歳を考えないとね。
雰囲気を楽しみながら写真撮影で良しとして戻ることにしましょう、と結論。
渓流の水音を聞きつつ水辺の花を愛で、ランチ、まったり時空を過ごしてきました、とさ。(4/19)
     
眞井北稜を貫く秩父線が目立ちます   御嶽神社がバックに 華やかな林道大丹波川線 
     
ヘリポートが綺麗に   ここは渡渉したのですが この先、無理は禁物 
     
 コガネネコノメが綺麗でした  渓流とニリンソウ、似合います  ミツバコンロンソウ
         
 キケマン セリバヒエンソウ  エイザンスミレ  ヨゴレネコノメ  ムラサキケマン 
         
ミヤマハコベ  マルバコンロンソウ  ミチタネツケバナ   マムシグサ ナガバノスミレサイシン 
白河夜船で目覚めたら、そこは明石大橋、着岸までもう少し、こちらもアイドリングモードに入りましょう。
6:00ちょうど下船開始です。奈良へは阪和、名阪を乗り継いで小一時間、半日奈良でも遊べそうです。
と言う訳で友人宅で一息ついて明日香に出かけることにしました。
斉明(皇極)天皇墓と言われている牽午子塚古墳が3月6日から公開しているとの情報、選択肢は行くです。
道の駅に車を置いて向かいます。着いてビックリ、なんと綺麗になっていることか。そう言えば道の駅自体無かったもの。
以前訪ねた時には未整地の斜面から石室が顔を覗かせていただけ、綺麗すぎて近代モダン建造物のように見えてしまう。
それに、地元ボランティアが熱心なのは理解できるのですが、如何にも断定調、天智・天武朝は非常に微妙な時期なのに一本調子の解説、とても気になりました。
その場所は明日香を見下ろせる微高地、良き場所です。
さて、先日薬師寺を訪ねて平城京への移転前にあった本薬師寺跡はこの近く、訪ねてみたくなりました。
その礎石を見ながら思いを馳せます。ここは藤原京近く、明日香地区のど真ん中、その大伽藍は見事だったのでしょう。
奈文研に寄って藤原京を俯瞰して、久しぶりに黒塚古墳にも寄って、今日の起点、友人宅に帰ったのでした。(3/20)
だいぶ遊びました、帰りましょう。いつも通り無料の名阪国道から伊勢湾岸道へ。
ここで、またまたの寄り道。だって月ヶ瀬梅林が花盛りというではないですか。呼ばれましょう。
もうお腹いっぱい。帰路についたのでした。(3/21)
   
  牽午子塚古墳と石室 
     
     
本薬師寺礎石 黒塚古墳の竪穴式石室と三角縁神獣鏡  黒塚古墳 
月ヶ瀬梅林にて 
     
     
平戸・田ノ浦温泉は予想外でしたが、海の幸のお料理が美味しかったということで良しとしましょう。
天気も荒れ模様、平戸の街を散策します。
平戸オランダ商館を訪ね、オランダ坂を上り(ここで突風、お気に入りの帽子が飛ばされてしまいました)、松浦資料博物館訪ね、
平戸ザビエル記念教会へ。そこから坂を下りカメラポイント「寺院と教会の見える風景」もゲット。
そして本日のメーンイベント、有田焼見学、ちょこっと買い物へ、先ずは陶山神社にナビを設定、レッツゴー!
有田内山の陶磁器街はやはりひっそりしておりました。
どちらかと言うと人混みを避けるほうなのですが、やはり賑わいも観光ポイント、有田は大勢の買い物客が似合います。
何件かお店巡りをしながらぶらぶら、トンバイ塀のある裏道も歩き、起点の陶山神社に戻りました。
御礼のお参りを済ませて最後に泉山磁石場へ。
さてさて、疲れてきました。今夜のお宿、嬉野温泉に向かうこととしましょう。(3/18)
嬉野温泉(ハミルトン宇礼志野)お泊りして、旅気分を入れ替えて出立です。
今日はタイムリミットありのスケジュール、新門司港18:00発のフェリーに乗船するです。
やはり寄っていきたいのは伊万里の大川内山、その道すがら武雄の大楠が気になり覗いていく事にしました。
樹齢3000年と言われるその樹容は見事でした。
そして伊万里、秘窯の里・大川内山に到着。小雨振る中の焼物店巡りを満喫、ゆったりと時間の流れに身を置き、心地良いものでした。
九州を離れる前にお土産をと門司港へ。強風の中のレトロな煉瓦街をウロウロ、そして新門司港へ、無事乗船、明日は摂津泉大津です。(3/19)
     
 平戸の街のショーウィンドウ オランダ坂   松浦資料博物館へ
     
 松浦資料博物館からの平戸城  寺院と教会の見える風景 平戸ザビエル記念教会 
     
陶山神社  トンバイ塀  泉山磁石場 
     
武雄の大楠  秘窯の里・大川内山   門司港
いよいよ九州に向けて出発であります。今回はちょっと贅沢して往復個室で阪九フェリーを利用、摂津泉から新門司へ、楽々ツアーです。
なにせ、ビール飲みながら移動できるのですから。
泉大津17:30発~新門司6:00着、到着しても街は夜明け仕様、唐津城を目指すことにしました。
それでも開城前、でも石垣を見るだけで十分、おや桜が数輪咲き始めたようです。
近くに炭鉱王、高取伊好の邸宅が見学可能とか、足を向けます。
和洋折衷、内部に能舞台を持つ数寄者のお家、ガイドの方が熱心に説明してくれました。
唐津と言えば「唐津くんち」、山車展示場を覗いて見ます。
さて、平戸までは未だ道半ば少し道を急ぎましょう。
平戸橋を渡る手前で田平天主堂に立ち寄ります。
残念ながらコロナウイルス感染症対策の為、内部の拝見はかなわなかったのですが魅力的な教会でした。
明日は天気が悪そう。平戸の街見物は後回しにして、平戸島の北側の生月島の更なる北側の突端、「生月島塩俵断崖」に直行することにしました。
生月橋を渡る直前に春日集落に入る道を発見、ここも立ち寄りたい場所、勿論ハンドルを切ります。
隠れキリシタンの里と呼ばれるその地、結局「かたりな」でお話を伺っただけで終わってしまいましたが。
片手間でなくキッチリ身構えて再訪したい。安満岳に登る事込みで!
橋を渡って塩俵断崖へ。そこで見事な柱状節理を見物、そろそろ時間を気にしなければならない頃合い、そこで帰りは生月島の西側、サンセットウェイで宿へ。
そのサンセットウェイ、本州の西の端、夕日のビューポイントなのですが残念なことに本日は曇天です。
道脇にはナノハナ、ハマダイコンが咲き誇り気持ち良いハイウェイ、、道と崖との狭いスペースに牛が放牧されていたりとサプライズ感のある愉しい景観でした
見るべきものは見つ、本日の宿「田ノ浦温泉」に向かったのでした。(3/17)
     
阪九フェリーひびき    明石海峡大橋 
     
 唐津城  桜がほころびました 曳山展示場 
     
 玄関と庭のリキュウバイ  旧高取邸 
     
  田平天主堂   
     
   生月島の柱状節理  
     
 海岸道路を彩るハマダイコン ここに放牧、意外性にビックリ   普通のトウダイグサ&イワタイゲキ?
事情がありまして、蔓延防止解除を目前のフライング!(�冷汗)
九州・平戸への大遠征、始まり始まり~です。
恒例、奈良の友との名目精進落とし大旅行、今回は平戸辺りをメーンとして、いつもの行き当たりばったり、さてどうなりますことやら。
最初のお立ち寄りは桑名、六華苑(諸戸氏庭園)及び七里の渡し&蟠龍櫓
ジョサイヤ・コンドル設計の洋館を見てみたくての途中下車です。予想通りの見ごたえでありました。
そこは木曽三川・揖斐川の側、七里の渡し場(熱田神社まで七里、鳥居は伊勢国への一の鳥居ということ)東海道の一部、
桑名城の、そして東海道の痕跡を辿りながらの散歩、愉しめました。(3/15)
翌日は合流調整日、奈良の街をちょこっと散歩、唐招提寺と薬師寺に足を運んで見ました。
唐招提寺さんは何時伺っても清々しさを感じる、鑑真さんの思いが伝わってくるからでしょうか。
薬師寺さんは反対に騒々しさというよりエネルギッシュな現在進行形を感じてしまう。かの高田好胤さんの心が息づいているからかな。
薬師三尊の佇まいは言わずもがな、ただ頭を垂れるのみ。
西塔が再建され金堂を中心に並び立つ東西両塔の伽藍を見ることができ嬉しき事この上なしでありました。(3/16)
   
六華苑 
     
 揖斐川水門 蟠龍櫓   伊勢国一の鳥居
   
     
     
紺碧の空に サンシュと東塔 薬師寺伽藍 西回廊からの西塔・東塔 
お呼びがかかった小田原で、ついでに桜見物と洒落こみました。
東名大井松田ICを下りれば目に飛び込んでくる鮮やかな緋色、松田山河津桜祭りに立ち寄ってみました。
いわゆる花見でして、画のみでコメントはあまり必要ないとおもいますので悪しからず。
印象的だったのはやはり霞がかった桜越しの富士山と足下の東名高速道路かな。
(3/11)
     
     
     
     
     
お久しぶりです。
やっと春めいてきました。
私も、やっと腰を上げました。
未だ自粛期間ということで都県越えはなかなか、
そこで山の少ない千葉ではありますが、鹿野山の麓、九十九谷辺りをうろつくのも面白いかなと出かけてみました。
九十九谷展望台は幾度か通過していたので土地勘はあったのですが、その谷に踏み入れたことはなかったのでドキドキ、
その展望を楽しんだら、分県登山ガイドを参考にしながら登山開始します。
「新昭和」の施設の駐車場脇を下ります。間もなく分岐、右手に一直線に下ると左手から合流する平坦地に、ここが「さくら広場」というらしい。
やはり桜花咲く頃が一番ということだろう。今は何も無い、そそくさと通り過ぎます。
左手にゴルフ場が見えている。それにしてもこの辺り何とゴルフ場の多いこと、手軽さ気軽さを呼び込むような雰囲気なのだが、その谷は深く入り組んでいて、その安直な心構えを、こののち吹き飛ばしてくれる事態に遭遇するのでした。
鹿野沢の底まで居り切り林道に出会います。林道は直ぐに突き当り左手の橋を渡って少し川沿いに進みます。
小川を渡って尾根に取り付きます。ロープを伝い這い上がります。そこからはテーピングを確認しながら進むのですが、この間の房総半島を襲った台風の影響で道も錯綜、幾度か間違えます。ちっちゃな「展望地」の標識に惑わされウロウロ、結局分からずじまいでした。
ともかく160㍍地点辺りから針路を南へ、尾根を急降下していくと休耕田の谷津田に下りつきます。
左側に回り込んで山側に辿り着くのが本筋の様でしたが、直進正規の山道に合流、そこから君津市と富津市との境界尾根に取り付くと反対側はゴルフ場(ジャパンPGAGC)、やっとこさ一息と言った状況でありました。
これで一安心と思いきや田倉林道への分岐を見逃し、後戻り30分程ロスしてしまいました。
この道も林道出会い直前の路が渇水期の滑瀧のような泥岩の滑りやすい急斜面、二度も転んでしまいました。
そしてやって来ました、今日のハイライト90~100万年前の地層が露頭しているという地点に、フムフム・・・で通過しました。
さて鹿野山トンネルの向かって左側、道を探して急登攀、最後まで汗をかかせてくれます。
尾根道に辿り着けば後はしっかりした路、神野寺までしっかり導いてくれます。
ここでやっとさ日向でランチ、けっこう変化にとんだ半日のコースを改めて振り返ってしまいました。
最後に神野寺白鳥神社にお参りして帰路に着いたのでした。(2/25)
後日談 色味の無い歩きだったのが、ちょっと癪!
そこで花を添えるため、近くのマザー牧場に通いまして楽ちん散策、青空とスイセンと菜の花を愛でてまいりました。(2/28)
     
 左端が大福山から清澄山へ  中央に高宕山・愛宕山  冨山と続き右端に鋸山
     
左手にゴルフ場が(ジャパンPGA)  房総半島特有照葉樹林帯をゆく  
     
 鹿野沢林道終点 この先小川を渡って尾根に取り付く  鹿野沢出会いの沼地 
     
この辺りから南に尾根を下る  眼下にジャパン PGAGC 常総丘陵の砂岩泥岩互層 
     
マザー牧場からの九十九谷 九十九谷展望地付近からの鹿野山  鹿野山白鳥峰