2010年

高速割引による「消費拡大もっと金使え」と言う為政者の策略に易々と乗って、後先はあまり考えないで「吉備の国」へ行って見ることに。
今回の計画の最大の難所は片道700㎞にもおよぶ道中でしょうか(とりあえず何とかクリア)。
辿ったルートだけを羅列して、同じ様に写真を貼り付けてみました。
自宅~備前熊山遺跡~備前焼~倉敷・大原美術館~鬼ノ城遺跡~備中国分寺~作山古墳~吉備津神社~宇野港~直島(ベネッセ)~
      高松・栗林公園~大塚美術館~うずしお~イザナギ神宮~自宅
一応、山となると「岡山県の山」に記載されている熊山鬼ノ城山をZIO的に山名登録しておく事にしました。
熊山遺跡(奈良の頭塔とそっくり) 熊山からの備前市方面
備前焼窯元風景 倉敷美観地区
鬼ノ城遺跡
備中国分寺 吉備津神社 吉備津彦神社
直島港 直島のたばこ屋と風呂屋
宇野港発高松行きフェリー 栗林公園 鳴門海峡の大潮
おのころ島神社 イザナギ神宮の天長節
どうも、道志づいているみたい。又もや針路はそちらに。
先日村役場にTELして役場の駐車場を「使っていいですか」とお聞きしたら「土日はいいですよ」との答えが弾みとなり、其処を起点に考える。
役場の裏から伸びている朝日山(赤鞍ヶ岳)から菜畑山へ周回してみる事にする。
早朝、道の駅道志で腹こしらえやら、トイレやら、一通り用件を済ませてから村役場の駐車場へ。
民家の横の小さな標識に従い民家を摺りぬけ道路へ、その道を少し進んで登山道へと入っていく。
雑木林の尾根道は気持ちの良い今日の行程を予感させてくれる。朝日が主尾根の斜面にあたって気持ちを逸らせてくる。
その気持ちを抑え気味に一歩一歩歩みを進める。思ったよりタフなコースである。胸突き八丁な急登が秋山峠まで続く。
その御褒美か富士山の眺めが秀逸である。そして眼前の加入道山、大室山の姿も堂々と大きく見える。
今日の山の選定に誤りがなかった事に一安心、自己満足に浸る瞬間でもある。
峠の分岐点を確認したら、本日は西進、朝日山(赤鞍ヶ岳)へ。頂上は林の中、静かな佇まいである、小休憩。
菜畑山までは4つ程1050~1250㍍間の高低を繰り返しながらの路である。雪は痕跡がやっと認められる程度、笹も繁茂していなくて歩き易い路でした。
そして菜畑山に。やや朝方より霞がっかっているものの、富士の勇姿は相変わらず。道志の山々も。欲を言えば南アを展望できる場所が欲しかった。
ここでランチタイム。無風快晴、絶好のロケーションなのに東屋を独り占め、贅沢で優雅な食事でした。
後は下って温泉に入るだけ、せっせと下降、4人連れパーティーとすれ違っただけの静かな山行でもありました。(12/14)
これから行く菜畑山、その後ろに富士山も 秋山峠からの富士山 秋山峠からの加入道山、大室山
朝日山(赤鞍ヶ岳)頂上 北斜面に僅かに残る雪 菜畑山からの富士山
菜畑山頂上 鉄塔と加入道山 鉄塔より道志路を俯瞰する
今頃の天気は太平洋側が晴れ、日本海側が曇天、雨、雪というのが定番、越後への用事ついでの山登りは天気しだい。
もし晴れたら米山へ行って見ようと計画。ドン、ピシャリ!晴れのお告げ、勇んで関越に朝早く入る。
10時頃に水野林道登山口に到着。ちょっと霞がかっていて遠望は無理のよう。贅沢は言うまい。日本海を見渡せるだけで良しとしなければ。
すぐ階段状の登りとなる。そしてブナの森を尾根伝いに登っていく感じ。美しいブナ林が次々と迎えてくれる。
海が見える事、短時間で登れる事以外に左程期待していなかっただけに、このサプライズはかなり嬉しい。
木々は既に裸木になっているけれど、その紅葉の様は如何ばかりか、想像するだけで昂奮してしまう。
更に更に、そのブナの根元には日本海側で見られるというオオイワカガミが、あっちこっちに群生しているのである。花も咲いていないのに欣喜雀躍である。
けっこうな急登ではあるけれど、一時間半弱の登りは苦にならない。
ピークでまず目にするが避難小屋というのは、いただけないけれど、展望は抜群、海岸線を望めるのは何とも気持ちいい。
もう少しクリアであれば、北アの白馬から越後の殆んどの山が見えるらしい。
ともかく陽だまりの風の弱い所を探しランチにする。幾組ものハイカーで賑っている。越後の人に愛されている山なのである。
名残雪などもあったりして結構寒い、風が冷たい。程ほどに切り上げて下山にかかる。
ピストンなので、ブナの木の形を面白がりながらの、余裕の歩きである。
帰りに米山薬師に寄ってみる。加賀白山の泰澄大師の開基とか。が、その面影は今は見られない。
江戸期建立の護摩堂が、彫刻の匠の技を伝えていた。(12/06)
両脇はオオイワカガミの群落
米山山頂 日本海を望む 冬枯れの米山
またまたまた中央道を走ることに。きょうは前道志の倉岳山にする。
車の駐車スペースを確保できるかどうかが目的地決定の大きなファクター、下調べにこころを使う。
実際は現地に行ってみないと解からない。地元に迷惑かけない程度のP探しはけっこう疲れる。有料でも有ってくれた方が嬉しいのだが・・。
唐栗橋手前に車を置いて立野峠を目指す。北斜面からの登山路なので峠に出るまでは朝日の恩恵を受ける事無く、薄暗い中、歩みを進める。
ちょっと憂鬱ではあるが、そのかわり、峠に辿り着いた時の気持ちは得も言われぬ爽快感がある。昔の旅人も斯くやあらんと想いいたる。
尾根にでれば後は快適な尾根歩き、枯れ葉踏む感触が心地よい。それに何より富士山が顔を出してくれる。所により塩見であろうか南アの雪嶺が見える。
なだらかな頂上は絶好の休憩ポイント、ありがちな富士の姿をお約束通り撮りまくる。少し残念なのが南アが木立越しでしか見る事が出来ない事。
十二分に味わったら東進、寺下峠に向って歩き始める。恩賜林の境界標を見ながら伝っていく。
南斜面下に道志の家並みが以外に近く見え、その分親近感を感じさせてくれる。明るい陽射しがそう感じさせてくれているのかも知れない。
鳥屋山の北にのびる尾根が下って見る?と言ってる様だったけど、地図を読み込んで来なかったので自重、次回にすることにして、更に東進。
富士山を背負い南アを垣間見、甲州街道や道志路を見下ろしながら歩くこの路はなかなかいい感じで、ZIO的には好ましい。
そんな訳で左程負担にならずに寺下峠に到着、後は林道に下りるだけ、途中三人連れとすれ違っただけの静かな山歩きでした。
林道に出てから梁川駅を見下ろす空き地でゆっくりランチ。
一仕事終えた感じで美味しいH・コーヒーを、扇山を眺め中央線のカラフルな車体を見つつ「あずさ」かな等と勝手に思って、すすっていました。(12/05)
立野峠 倉岳山からの富士山 倉岳山から小金沢連嶺、奥に奥秩父
道志路 倉岳山を振り返る、奥に南アの白き峰
またまた丹沢へ。
用事も恙無く済ませたいし、紅葉も麓まで降りている事だしと、軽めの山をと選び出したのがシダンゴ山~ダルマ沢ノ頭~高松山の周回。
渋滞に嵌まらない程度に早起きして東名の大井松田を目指す。(実はこの渋滞がネックで丹沢に足を延ばす機会が少ないのだが)
寄の駐車場に車を置いて出発。
鹿猪除け柵までの茶畑のある道を風景を愉しみつつ登っていく。そして植林帯へ。植林帯を抜け出すと頂上に飛び出す感じ、シダンゴ山山頂である。
カヤトの山頂というより植林されたアセビがだいぶ大きくなりアセビヶ原になっている。
きょうは雲が多いかなと思っていたが、展望に支障なく、ちょっと山の端に削られた雪を頂いた、大きな富士山が見る事ができ、喜ばしいかぎり。
振り返れば鍋割山稜が、その奥に丹沢の主峰、蛭ヶ岳の姿も見える。反対側、湘南の海も朝の陽射しで光っている。良哉、良哉。
一休みしたら、雨山峠方向に向う。林道に出、向かいに取り付けてある鉄パイプ階段を上っていく。振り返ると、こんもりしたシダンゴ山の姿が見える。
ダルマ沢ノ頭は山中にひっそり檜林の中に。八郎丸とも呼ぶらしい。少し下った辺りから木の間越しの富士山が綺麗である。
更に西進、今度は東電の鉄塔を目指す。方向を変える毎に別の尾根上にも路跡がある。以前使われていた峠路もそれに含まれているのだろう。
そうそう、「虫沢古道を歩く会」の道標をよく目にする。ヒネゴ沢乗越では誘われそうになってしまった。何時か歩いてみたいものである。
高松山は広~い原っぱ、春の花見の宴会には最適かも、と思い起こすような所、カヤト越しの富士山は、やはり絵になります。
ここで、ゆっくりランチタイム。こんな素晴らしい天気とロケーションなのに、きょうは誰にも会っていない。
ありがたや、独り占めさせていただきま~す。うん、きょうのコーヒーは格別だ!
荷物を整理し始めた頃、人の声が、男性、3人連れがやって来た。選手交代、高松山を後にする。
尺里峠の第六天の三角点を覗いてから、むかし路を探しながら下っていく。
みかん畑にはみかんが輝くばかりに実っている。作っている人の心を思うと、それは美しいばかりでなく、喜ばしい気持ちが湧いてくる。
豪雨に見舞われただろうに、どうだったのだろう。
石仏も多く見かける。峠路の安全を願い、作物の豊作を願う気持ちが強かったのだろう。
「堅牢地神」の文字も。地天であり、農民の守護神にもなったという。曹洞宗の寺院ある地域によく見かけるとか、虫沢の竜王寺も曹洞宗でした。
そんな事を思ったり、植栽された皇帝ダリアを眺めたりしながら、寄の駐車場に戻ってきました。(12/01)
大寺地区より寄の街を見下ろす シダンゴ山山頂
輝く相模湾 蛭ヶ岳・丹沢山 御正体山・三つ峠方面
シダンゴ山を振り返る ダルマ沢ノ頭付近からの富士
高松山での富士山 林道より大山・塔ノ岳方向 虫沢集落のみかん畑
路脇の祠 堅牢地神? 庭先の皇帝ダリア
最初、万六尾根でも辿って笹尾根に行ってみようかなと思い立ち上川乗の登山口のスペースをあてに行ってみると、工事用車両で一杯。
端から当てが外れてしまいました。車で乗りつけると、こんな時、とっても不便。
駐車スペース優先につき、払沢の滝Pしかとりあえず思い浮かばず、そこにGO!そこで、ゆっくり作戦を練ることに。
御前山が手頃かなと考え決定。トイレをすませ、いざ出発。時坂峠へのこの道は小雪積もる三月に歩いた道。
今回は、すぐ小沢BSへ下る。途中リンドウやノアザミなどを見かけ、いい気分。
一旦バス道路まで出、宮ヶ谷戸より取り付く。伊勢清峰神社の鳥居を直進せず脇を通り抜けた為、林道に出てしまう。
でも、それはそれで舗装道路のどんずまりまで人家があり、生活あり、それを確認しながらの歩行も愉しいものである。
途中でスタスタ下ってくる一人のおばあちゃんとすれ違ったが、下まで用事があるのだろう、その姿が、印象的でした。
そうそう、小休憩、水を飲んでいると、子猫が擦り寄ってくる。生憎ビーフジャーキーの持ち合わせがなく、おねだりに答られなかったけれど、可愛かった。
更に小道の奥にゆず畑があり、「やまんばのいえ」を過ぎると、やっと本来の山道に。
晴れの予報にもかかわらず、朝日をちょっと見ただけで、後はガスの中、木々も、もうすっかり葉を落としてしまって、冬枯れの情景。
仏岩ノ頭で三角点を探したりして登っていく。そして山頂へ到着。先客が一人二人、そして後からも三人とやってくる。人気の山ではある。
とりあえずランチに。けっこう寒いのであったかいものを作る事にする。HCをすすりながら、次の行程を考える。
大岳山まで回り込むのはタイムオーバーしそう、そこでクロノ尾山から中尾根通って下り、バス通りを払沢ノ滝Pまで戻る事にする。
中尾根はほとんど植林地帯、踏み跡は比較的明瞭、大体なだらかな尾根筋をはずさないようにすれば、大丈夫。
途中、古木の横に社が、そこの社殿の前の狛犬、それとも稲荷のオキツネさん?、母は子を脚元に抱き、その前に構えし父と思しきファミリーでの姿。
あまり見かけない構成に興味津々。それも余り歩かれない山中で、その上、比較的新しいお参りの痕跡、湯久保の人達がお守りしているのかしらん。
その辺りで僅かに方向を変えながら、一気に下っていく。そして、その下り口が民間の「ウッディハウス」、マップに赤線は入らない訳だ。
その後、北秋川の渓谷沿いの紅葉を愉しみながら、車まで歩いたのありました。(11/24)
時坂からの八王子の街並み 時坂で朝日に映える紅葉 湯久保の柚子畑
御前山
小田原に用件、発生!(というより自ら作り出したようなもの)
な訳で(?)、菰釣山に寄って見ることに。
最初、山伏峠から行こうと思ったのだが、入り口に迷い、解かり易い道志の森キャンプ場から入ることにする。
キャンプ場周辺が紅葉の今が盛り、という事は尾根上のブナの樹林帯は葉を落としてしまっているだろう。それも亦良し。
今倉山等道志の山々を背にブナ沢乗越しへ。案の定、裸木のブナ林の尾根の路、避難小屋も落ち葉の佇まいにベストマッチ、今は誰もいない。
落ち葉にタケザサの路を進むと頂上へ。Oh!劇的に富士山が現れる。夕べの降雪で、なんとも素敵な雪化粧をしている。
御正体も大きく見える。思わずそちらまで伝って行きたくなる距離に迫ってくる。
目を転ずると、仄かに赤っぽく輝いているのは、紛れも無く相模湾、その前に尖がった山は屏風岩山かな。
ランチには早いけど、ゆったりした気分に浸りたくなりホットコーヒーを淹れる事にする。気温は何度だろう、5℃以下かな、やや寒い。
HCをすすり、アンパンをかじり、富士を見つめてる。雲が湧き出し、たちまちその姿を隠そうとする。
休憩後、三角点の在る場所まで行って見ることにする。その先は大栂に繋がる尾根が続いてるらしいが、きょうはここまで。
そうそう、ドーンドーンという大きな音が続いていて、はて?雷でないし採石場の発破でもないしと考えていたら、
富士山は自衛隊の演習場が在った事を思い出す。成る程、大砲の音であったか。
城ヶ尾峠までの路を愉しく歩く、尾根上は葉を落としている木々も下を見下ろすと今が盛りだよと誘っている。
地蔵平よりちょっと上の1000㍍付近であろうか、写真ではなかなか補足できないので、心の印画紙に写し取っておく事にする、と言っておく。
峠の下の林道では、糊面吹きつけの工事中、こちらでも大きな音を立てていました。
今日は林道歩きが一番の紅葉見学、いよいよシーズンも終盤、名残惜しく愉しんで参りました。(11/16)
ブナ沢乗越 避難小屋 菰釣山よりの富士山
相模湾 杓子から御正体にかけて
11月に入って、出そびれていた山行き、ウズウズ虫が騒ぎ出す。
青天快晴の予報、あそこか此処かと迷うが、やはり奥多摩、中腹まで降りてきている紅葉見物と滝谷ノ峰ヘリポート見学と洒落込む事に。
夜明けと共に登山開始を意図して三時起きで目的地に向う。
まだ暗い日原林道を慎重に走行、もう直ぐ八丁橋という辺りで黒い毬みたいなものが直前を斜めに横切っていく。
クロスケである。八丁山の方から日原川に移動。今のシーズン、山から下りて里近くまできているらしいが林道での鉢合わせは大いに困る。
天祖山登山口に車を停めて暫し様子見。ともかく夜が開けきるまで自重することに。
頭だけは防げるヘルメットを被り、鈴の他に時たまホイッスルを吹く事で、思い切り存在を知らせる魂胆、作戦成功を祈って、天祖山へ、いざ、出発!
すでに林道脇も紅葉している。高度をあげつつ、朝日の当たるそれら木々を堪能、これだけでも今日はOK!という気分にさせてくれる。
イタヤカエデ、コハウチワカエデが主なのであろうか、いい出色である。木々の間に鷹ノ巣山が顔を出す。
1355峰過ぎる辺りから葉を落としきった木が目立ち始める。
天祖神社会所から富士山が綺麗に見えている。これはヘリポートでの展望が愉しみである。神社にご挨拶して早々に下る。
梯子坂のクビレをやり過ごし、まずは水松山のピークを目指す。
ここはどうという事は無い尾根上の通過点、ただヘリポートの位置を把握していないので、ここより尾根伝いに滝谷ノ峰まで探しながら行く事にする。
縦走路と交差を繰り返しながら進むと現れました話題のヘリポート、何のことは無い普通に縦走路を歩いてくれば出会う所でした。
展望は抜群、両神山をランドマークに北側に上州の山が拡がる。南西に富士山が顔を覗かせ、南側に奥多摩三山、その奥に丹沢山塊が見て取れる。
風も少なめ、ここでお約束のランチを取ることに。今日は誰とも会う事もなく、少々もったいないような独り占めである。
小一時間のんびりしてクビレまで戻る事にする。去年は10/28、この坂を下ったが、さて、今年は如何に。
ふかふかの落ち葉を愉しみつつ、微かな登山道をなぞりながら下っていく。相変わらず谷は暗いのだが、陽の差し込むあたりは息を呑むほど綺麗である。
水松沢の桂の木に出会って一息。すでに葉を落としていた。ここから左旋回、採掘場を見ながら回り込む。
この間の紅葉が見事、時折、熊に注意を払いながら満喫、大満足の紅葉山行となりました。
御供所への下り口を若干間違えましたが、無事下山する事が出来、ほっと胸を撫で下ろした一日でありました。(11/10)
天祖山への路
天祖神社会所からの富士 ヘリポートからの両神山 熊倉山の稜線
御前山方向、奥に丹沢山塊 水松沢の桂 タワ尾根斜面
水源巡視路
長続きしない秋の天気、晴れマークには、ついつい誘い出されてしまいます。
歯医者の治療予定日なのに、予定日を変更してもらい山に出かける事に。
笠取山に出かけるつもりで家を出たのに、うっかり圏央道に入りそびれ、さて、どうしよう、
三峰から雲取を目指すか、という声が体内会議で決まったようで、花園ICで降りて秩父、三峰神社を目指す。
このルートは何年ぶりだろう。子供たちが3歳と6歳ぐらいの頃だったように思う。前日荒川のキャンプ場でテント泊、霧藻ヶ峰までは下の子も歩いた。
その後は背負子で背負い雲取山荘まで。次の日台風接近、慌てて山頂に行かず撤退、駆け下りた思い出のルートでした。
27年前のことだもの、全く記憶にはございません。今回は気軽な単独行、まず奥宮(妙法ヶ岳)にお参りしてから、行く事にしましょう。
奥宮からは、これから歩く白岩山へ続く稜線が朝日を浴びて輝いていました。山の安全を祈願、暫し展望を愉しんでから、さぁ、出発です。
地蔵峠辺りから、いい雰囲気に。霧藻ヶ峰からは終始、和名倉山の横顔を見ながら歩きです。中腹斜面が見事に紅葉しています。
そして両神山が綺麗に見えています。西上州の御荷鉾の山並みでしょうか、幾重もの山の重なりにうっとりします。
お清平が紅葉シーズン真っ只中という感じ、そして登りに、ツガ・シラビソなどの秩父らしい樹相になってきます。
白石小屋で10時半、あまり頑張るより、ゆっくり山を愉しみたい感じ、この気持ちを優先、よって雲取山までは断念、芋ノ木ドッケを覗いてみる事にする。
そうと決まれば、ここを降りてきてからのランチ場とする事にし、腰をあげる。
白岩山で鹿とご対面、人なれしていてカメラを向けても動じない様子。はぐれ鹿のように一匹佇んでいる。
さて、そこから長沢背稜との合流点までは路が荒れていて倒木を乗越え乗越え、芋ノ木ドッケだけを目指して来る所ではないのは確かなようです。
紅葉樹も少なく、分岐付近の標識石柱を確認したら、撤退。今度は二間小屋尾根に取り付いたとき再訪したいものと思って、あとにしました。
白石小屋まで降りれば、後は元の道を下るだけ、ちょうど12時、のんびりとランチタイムを愉しみましょう。
両神山や和名倉山を眺めながらのHCは格別の味です。息が白くなっているので5・6度でしょうか寒くはありますが風がないので長居できます。
もう一人の単独行者とランチタイムを一緒に過ごしたぐらいで、静かな山行となりました。(10/27)
奥宮から雲取山を望む 地蔵峠 霧藻ヶ峰よりの両神山
お清平 前白岩山から和名倉山、奥に甲武信ヶ岳 白岩山で
芋ノ木ドッケ分岐
ネット情報によると、奥多摩に足早に紅葉前線が近づいているらし。
酉谷山に行って見ることに。確か去年は10/21に、一昨年は11/09に訪ねたけれど今年は如何に?
そこでと、意気込んだまでは良かったのですが、雨確率0%の土曜日少しお酒をきこしめして、だるさも100%、結果、日曜日と相成りました。
今日は雲がでそう、ながら、雨は無さそうなので決行!
日原鍾乳洞から歩くのはパスして小川谷林道のどんずまりまで車を入れさせてもらう。
登山口付近はまだまだ緑濃い。僅かに花を付けているシロヨメナやダイモンジソウを横目に高度を稼ぐ。
1500㍍付近から黄葉を見かけるように。其処まで来ると避難小屋はもう直ぐである。今回新装なった小屋を初めて拝見、小じんまりしていて快適そう。
ロケーションは折り紙つき、何時か泊ってみたいものである。ただ人気の小屋、静かに愉しむとなると難題である。
さて、展望は?青空は期待できないものの、まずまず、富士山が見えていて、嬉しがらせてくれます。
今日は覗くだけ、酉谷山を目指します。ピークまでの尾根は紅葉は終盤にさしかかっていたが、気持ちの良い路を提供してくれている。
やや、くすんでいるもののタワ尾根の紅葉が美しい。その上に富士山が顔を出している。小休止してタワ尾根へ。
モノレール沿いに降りていく。単独行の方とすれ違う。天祖山の採掘場を横目に見ながら、ウトウの頭へ、失われた標識陶板が新しくなっている。
ここも、長居するには宜しくない。四間小屋尾根を伝って林道終点へ周回する事にする。
はいりが肝心、慎重に目的の尾根を探す。やや戻り気味にコースをとる。はっきりした尾根状地形にでると後は地形に沿って下っていくだけ。
中間部の緩斜面は気持ちの良いブナ林、暫し逍遥してしまいました。
緩斜面から、急斜面に変わる辺りで作業道と出会い、それをジグザグに下降、無事三俣に出る事ができました。
そこで、やっと、ゆっくり、遅めのランチ。ドリップ・コーヒーなぞ淹れて、贅沢に想いに耽る真似をして、帰ってきました。(10/24)
新装酉谷小屋より富士山を 酉谷山より富士山 両神山を望む
縦走路 新しい山名表示陶板 四間小屋尾根
京都や奈良の周囲の山は、あまり登る対象ではないのだろうけれど、登ってみたい気もする。
人々の信仰の対象の山に入る時、ちょっと躊躇し、身の引き締まる想いを感じるけれど、
そもそも山は日本人にとって、そうした一体感の中にあるのだから、清らかな心持で入れば、いいかとも思う事にしている。
そんな訳で東大寺の光明皇后1250年御遠忌に訪れた機会に、予てより気に懸けていた金剛山~大和葛城山を歩いてみた。
水越峠に車を置いて、まずは金剛山へ。しばらくは林道歩き、7時半頃の出発で左程遅い時間でもないのに、山から下りてくる多くの人と出会う。
皆等しく朝の散歩がてらといった格好、なんか不思議な感覚で登り続ける。「金剛の水」より少し先から植林帯へ、ひたすら登るだけで面白味に欠ける。
この道ダイヤモンドトレールという名称が付いているらしく、今年5月御朱印を頂いた槇尾山施福寺まで続いているらしい。
確かに良く歩かれている。よく手入れされた植林帯である。でも、展望が乏しく単調な道である。
金剛最高峰葛城岳は葛城神社の神域、お参りして登った事にする。
修験道の本山転法輪寺に周って始めの疑問が氷解、地元の人が会費制で練成会なる組織を組んで登山回数を積み上げているのだとか。
道理で朝から大賑わいである。ここでのランチを遠慮して下山、途中の静かな平坦地でHCをすする。
峠まで降りて登り返す。けっこう急な道である。ただこちらはツツジの多く混じる林、受ける感じが全然違い楽しい。静かなのがいい。
そう言えば、ここはツツジの名所、シーズンにはすごい人出なのだろう。
最後の登りにかかると突然のようにススキが原が姿を現す。さっき居た金剛山を背景にススキがなんとも美しい。
休憩デッキが設けられ、幾組かのペアが腰を降ろし、寝転び、風にそよぐススキを眺め、己が心をもたゆたわせているようだ。
頂上の三角点を確かめて今夜の宿、葛城高原ロッジにもどる。夕食事までヤッケを着込んで、デッキで独りススキと戯れる。
夕日が大阪湾の向こう側に沈もうとしている。この美しい光景、独占は贅沢である。観光客は皆日帰り。宿泊客は3組程、ロッジから出てこない。
ここから大阪の灯も奈良の灯も見える。難波津があり、「近つ飛鳥」があり、眼を転ぜれば大和三山が見て取れ「飛鳥」が広がる。
まったく至福の時間でありました。宿に帰り鍋をつついて御就寝。翌日朝日を浴びて帰路に付いたのでありました。(10/12)
金剛山登山路途中からの葛城山 葛木神社 羽曳野市(近つ飛鳥)方面を望む
振り返れば金剛山(葛木岳) なだらかな葛城山山頂 大和三山(耳成山・畝傍山・天香久山)
東大寺光明皇后1250年御遠忌法要
今月は何かと野暮用が入り一見多忙、なかなか山に足が向きづらい。
今週は新潟栃尾へのご出張、そこで通りしなの権現堂山に登ってみる事に。
春はイワウチワやイワカガミが多く咲く愉しいコースらしいのだが今の季節はどうだろう。
戸隠神社にご挨拶して出発。ススキがちょうど綺麗である。アキチョウジも可憐に迎えてくれる。
神社の脇から登りに入りすぐ尾根通しのコースに、両脇は低潅木の為陽射しが思ったよりきつく往生する。でも魚沼の田園風景が見渡せ爽快ではある。
5合目辺りからブナ林に変わり日陰の気持ちの良い道となる。まだ深緑を残し紅葉はもう少し先のようである。
弥三郎清水で小休止、水を味わってみる。微妙な味である。岩の隙間より湧き出でて、文字通り山の恵という感じがする。
そこから一頑張りで大岩展望台に、岩の上に立つと眼下に魚沼平野、新幹線が横切る、八海山が目立っている。
頂上(下権現堂山)は360度の展望、やや霞んでいるものの良く見える。山名表示板が二カ所、北側南側それぞれ山座同定し易くなっていてありがたい。
北に守門、東に浅草、毛猛の奥只見の山、南に越後駒、八海山、西は魚沼平野そして霞んでました。
なのに独り占め、もうここで昼寝して帰ってもいいという心地なってしまいました。ともかく早めのランチタイムに、コンロで湯を沸かす。
う~ん、満足。みそ汁のカップを片手におにぎりをほうばり、右にウロウロ、左にウロウロ、山座同定に大忙し。飽きれば岩に腰を降ろしみそ汁をすする。
そうこうする内に賑やかな声が、先生に引率された地元の小学生が(魚沼東小の6年生とか、そういえば今は二学期制、学期の終了の日が今日らしい)。
やはり地元の子は元気である。上権現堂山まで行くらしい。
さらば、彼らに背中を押されるように、昼寝を諦めて休憩終了、上権現堂山まで行く事にする。
稜線はイワウチワの群落が見事らしいが今はコメススキ(?)であろうか、それを掻き分け掻き分け通る道、越後三山を見ながら辿る道。
ともかく気持ちの良い道である。そんなこんなで上権現堂山に到着。展望無く陽射しを遮るものも無く、今日みたいな日は早々に撤退する事にする。
帰りに子供たちとすれ違い、中越コースを下る事に。道は左程心配するほどでもなくしっかりしている。
こちらは谷筋の道らしく往路とは違った趣、ミゾソバ、アキチョウジ、キバナアキギリ、シロヨメナ‥が多く咲いていて愉しませてくれる。
帰りは温泉施設神湯で汗を流して、本筋の◯◯会に参加してきました。(10/08)
浅草岳、毛猛山方面 越後駒ケ岳、八海山方面 大岩展望台より魚沼平野
上権現堂山を目指して 下権現堂山を振り返る 上権現堂山
奥多摩通いを続ける中、何時も倉沢のヒノキを素通り、今日はそを訪ねつつ、そのまま足を延ばし三ツドッケ、蕎麦粒を歩いて見ようかと出発。
何時通り東日原のPに車を停めて倉沢入口までの2㎞程車道をテクテク。
「倉沢のヒノキ」成る程、見事である。巨樹ハンターH氏は樹齢1000年以上と考察しているようだ。
そして、旧倉沢部落、最後の住民が去って幾年、無人の佇まいは寂寥感がただよう。
傾斜地を段差にした住居跡はかなりの戸数である。これだけの集落の生活はどんなものであったのだろうと、思いを馳せる。
さて、これからが本番である。これ程の難儀の道とは予想していなっかった。この春の大雪の所為もあるのかしら、道は倒木に覆われてしまっている。
トレース不能箇所が続出、ついに820㍍付近の最後の沢で道を失う。後は縦走路目指して登り上げるだけ、1200㍍付近の岩を乗越すまで悪戦苦闘。
シャツは汗でグッショリ、予定より二時間のタイムオーバーとなってしまいました。
予定変更、蕎麦粒経由の鳥屋戸尾根下山を破棄、ヨコスズ尾根を東日原に素直に下りる事に。
取りあえず三ツドッケに。残念、時間ロスでひと足遅かりし、ガスがかかり始め展望は無しに。
一杯水小屋で、やっと一息、頃も13時、ランチタイムに。定番の「緑のタヌキ」やHコーヒーを飲食、暖かいものは、やっぱり力を回復させてくれる。
止めようかなと思っていた仙元峠に足を延ばしてみる事に。なにせブログ上で話題の木、昨年の10/20日にはついぞ気にも止めてなかったので確認をと。
それにしても、なんと歩き易い道であることか、道無き道を這い上がるとは雲泥の差、それを実感した本日の山行でありました。
帰りに森林館に寄って、ちょっと、おしゃべりをして帰ってきました。(09/29)
お彼岸の連休にかけて高速1,000円割引を使った遠出を企画、やはり前回のリベンジでしょう、という事で荒島岳へ。
が、天は我に味方せずというか亦々雨に!
しかしもうめげてはいられません。とりあえず中出登山口から登って来ました。
雨で景色はさっぱりでしたが、とりあえず頂上に据付られてる白山の展望画見て風景を想像してきました。
花はアキノキリンソウ、オヤマリンドウ、ミヤマトリカブト、ミゾハギ‥と見かけたもののカメラに水蒸気がこもり、こちらもさっぱりでありました。
強がりを言えば静かな山を愉しめて満足という事で内部的に手を打ちました。
その状況に辻褄を合わせてくれるように基地とした鳩ヶ湯温泉が、お湯良し、料理良し、人良しで、ZIOの気持ちを癒してくれました。
その後能登へぶらり旅、それは項目を変える事にします(09/21)
荒島岳登山の後、越前から古仏を求めて能登へ。
左程当ても有る訳でもなく訪ね行く。
その道すがらの事、須須神社に神像が在ると伝え聞いて伺うも宮司さんのお手間をかけるのをためらい、
参拝のみの帰り道、九十九湾新保地区辺りで祭りに出く会しました。
子供キリコと大人キリコ2台の計3台と神輿のお練である。スクナヒコ神社の祭礼らしい。
車から顔を出して石垣に腰をおろし祭の始まりを待っているらしきおばあちゃん二人に聞いてみる。
今日は祭当日で午前の部が終わり、午後からのがまもなく始まるとの事。
早速、車を置いて見学する事に。(駐車スペースも神社で祭り準備していた若者があれこれ掛け合ってくれて誘導してくれる。感謝!)
先ほどのおばあちゃんの所にもどって一緒に世間話をしながらお練りの開始を待つ。
なかなか始まらない。神事には振舞い酒は付き物、居合わせた人全てに家々の持ち寄り料理と一緒に振舞いながらであるから、進まないはずである。
笑ってしまうのは(失礼)最後尾のキリコの後ろに酒屋の軽バンがつきお酒を調達しているのである。
その通りは地区メインストリート、車が通り、路線バスも通る。よって、キリコの側をゆっくりと肩を並べてバスが通り過ぎる。
でも交通整理の警察官なんて何処にも居ないのどかさである。やがて子供キリコを先頭に動き出す。
ちょっと不思議な(自身にとって馴染みの無い)掛け声と足取り、愉しそうである。見ている自分もその時の流れに身を委ね心地が良い。
振る舞い料理のお裾分けに与かり、お赤飯のお持たせまで、ご一緒したおばあちゃんに頂いて、更に、とっても至福の時間を過ごさせてもらいました。
もっと見ていたいものの奥能登から千葉までは遠い、名残を惜しんで帰路につきました。
やはり、こんな思わぬ出会いがあるから旅はいいのでしょうね。
仏像との出会いはブログにでも書くことにしましょう。(09/23)
強力な高気圧が出っ張っている間に北アルプスの匂いだけでも嗅ぎに、と出かけたのは焼岳
諏訪湖PAで仮眠、AM6時登山口を目指す。旧国道に入りそびれ安房トンネルに進入。が、今は無料期間でセーフ。
それに登山口にはトイレは無く、平湯側入り口のトイレを利用する事ができ、そこで準備万端、OK。まさに怪我の功名でありました。
さすが百名山、中ノ湯登山口の旧国道沿いは車が一杯、少し離れた場所に置いて出発です。
道傍にはアキノチョウジとゴマナであろか、咲き乱れている。テンニンソウも樹下を埋めている。
針葉樹帯の道は日陰を作り今日のような灼熱の日には有り難い。通り抜ける風も心地よい。
2000mを越え平坦地に出、潅木が姿を消し、焼岳が山容を現すと、いよいよ今日のハイライトという感じ、草付きの斜面を一歩一歩登っていく。
ナナカマドが紅葉し始めてる。花が少ない中、オオヤマリンドウが蕾を開き始めている。白く目立つのはゴマナ、アキノキリンソウがちらほら。
ヤマハハコも見かける。ススキが穂を伸ばし始め青空に映える。その穏やかな風景とは対称的な噴気の激しさが迫ってくる。
コルに立ち上高地を俯瞰する気分はいいものである。さて北峰へ。硫黄色の噴気孔の側を通る時は、やはり気持ちいいものではない。
頂上は思った以上になだらかで凡そ20人位の人たちが、既にランチタイム。
そして、そのいでたち、お~ぉ、これが山ガールか、と感激一入である。(山の感激はどうした?というツッコミはやめてください)
展望はやや雲が多いながらも穂高、霞沢岳の雄姿を眼に出来、大満足でした。
なので(?)ピークは早々に退散、樹林帯まで下り、日陰でランチタイムにする事に。
当然、中ノ湯で立ち寄り入浴、単純アルカリ泉とか、いいお風呂でした(ビールがのみたかったなぁ~)。(09/05)
噴煙が見え始める 鉢盛山の奥に南アを望む コルより穂高と上高地
賑う焼岳頂上 乗鞍方面 活火山焼岳
ゴマナ テンニンソウ アキノチョウジ オオヤマリンドウ 紅葉し始めたナナカマド
前回の山歩きに、甚く気を良くして、もう一寸遠出をして見る事に。もちろん秘密兵器を携えて。
陽射しが強いので、それを避けつつ手軽な山は、とチョイスしたのが、夜叉神峠高谷山
でも花は期待出来ないだろうなと予測しつつ展望はいいだろう、久しぶりに白峰三山の姿でも拝見して来ようかと出かける。
15年ぶりだろうか、多少ワクワクしながら歩きはじめる。道脇には御岳出であった花が咲いている。
特にキバナアオギリが多い。そしてフシグロセンノウやヤマクワガタやメタカラコウ、オトギリソウ、キツネノボタンを見かける。
まず、高谷山に行ってみる事に。30分弱のその道はなんとも気持ちの良い道である。そして何より静かである。
北岳、間岳だけを見る特等席が用意されている。テン場にいいような平地だ。
展望を妨げるけど、その木立は今日のような照り付ける陽射しを遮り、絶好の木陰を用意してくれている。ZIOのお気に入りに登録決定!である。
勿論、まったりタイムに。いつものコンデンスミルクたっぷり入りのコーヒーを作って飲む。う~ん、極楽、極楽。
小一時間、悦楽に浸ってから夜叉神峠小屋の方に。ほんとうは桃の木温泉に下りてみたかったけど今回はパス。
小屋はさすがにハイカーが幾人も、鳳凰三山を目指す人、ここでの展望や野草観察を愉しむ人、いろいろである。
おお!咲き残りのヤナギランがありました。嬉々としてレンズをむける。マツムシソウもチラホラと。
タチコゴメグサ、アキノキリンソウ、ハンゴウソウ、ウメバチソウも見ることが出来、それなりの満足感に浸れました。
帰りに気になっていた桃の木温泉に寄って入浴、運良く完全貸切状態、湯温善し、湯質善しで、堪能、大満足で帰路につきました。
その後、ちょっとしたハプニングが、それはブログで紹介する事にします。(08/31)
高谷山からの北岳 マルバタケブキ ヤナギラン ホタルブクロ フシグロセンノウ
咲き残りしヤナギランと白峰三山 ハナニガナ アキノキリンソウ タチコゴメグサ メタカラコウ
   マツムシソウ         ハンゴンソウ キバナアオギリ ヤマクワガタ ウメバチソウ ノコンギク
暑い日が続きます。正に猛暑、身の置き所がありません。
避暑に山でも、と言った気もたちまち溶解してしまいます。
北アや南アの3000㍍級ならまだしも、1000㍍前後の山なら、いっそサウナスーツ着用でのトレーニングとさして変わらない感じ。
そんなこんなで8月も終わろうとしている。これはいけないときっかけ探し、御岳山にレンゲショウマを見に行くのもいいかなと一人合点。
なにしろ今回は強い味方がいるのです。GPSオレゴン550を入手してしまいました。清水の舞台から飛び降りる積りで、クリックしてしまいました。
そこで選んだルートは寸庭から大楢峠を経て富士峰公園で花観賞、その後大塚山から鉄塔の裏からのびる北西尾根を辿って寸庭へもどるコース。
今日の様な熱射病にもなりそうな日は樹間を辿る路はありがたい。薄暗い樹下にミズヒキ、キンミズヒキ、ハグロソウ、ヌスビトハギ‥を見ながら歩を進める。
大楢峠への路は山人の辿った峠路でもあるようだ。石垣が積まれ僅かな平地のスペースには人家の名残が。
奥多摩は、つくずく山の最深部まで人々の匂いのするところである、と思う。
その他にもフシグロセンノウ、キバナアオギリ、ソバナ、マツカゼソウ‥を見かける。
ビジターセンターにちょっと立ち寄って富士峰公園の方に。凄い人である。カメラ好きの人、野草好きの人、山歩きの人、
個人で、夫婦で、恋人と、引率されて、様々である。その中に暫し混じってレンゲショウマを追うも、悉く失敗、大塚山に敗走したのでありました。
木陰のベンチでランチタイム。暑いときは熱いものをと、緑のタヌキとお茶を頂き、ほっと息をつく。
きょうは暑さの所為なのか歳の所為なのか、けっこう息切れする。40分程まったりして、下山に。
鉄五郎新道とは違う広沢山を経由して寸庭に下りる道を選択。鉄塔脇から下る道は尾根筋を外さないように進路をとれば比較的楽に足跡を辿る事が可能。
ただ、526㍍峰を過ぎた辺りで道を見失う。植林地帯を傾斜の緩やかな尾根を目指して横移動、作業路に合流、一気に下ると越沢沿いの道に。
駐車場に戻って、今日の山行、無事終了、暑い一日でした。2.5㍑の水分、ほぼ使い尽くしました。でも山の花は秋の到来を告げていました。(08/28)
8月の第一週目は例年、太平洋高気圧が張り出し好天が続く。
北アルプスを目指すには絶好の機会、そこで今年は扇沢を起点に針ノ木岳~爺ヶ岳~鹿島槍ヶ岳の周回コースを企画。
それも贅沢に山小屋三泊という、ゆったり山行、以前と較べるとなんとも考えられないような日程である。取りあえず、その境遇に感謝。
日曜高速割引をかませる為、日曜の夕方出発。高速にのり関越、上信越を乗り継いで長野道姥捨PAで時間調整、扇沢にAM6前に到着。
一日目は針の木小屋まで。日帰り周回をやっている人も居ると言うのに。
さすが、シーズンの針ノ木雪渓、続々登山者がやって来る。その点描の一点となりきる事に。アイゼンに履き替え、長い雪の斜面を気持ちよく歩いていく。
涼しく気持ちが良い。始めは峠の上に青空が広がり画になる風景が展開されワクワクしてしまう。
が半ば以降からガスが湧き出し夏路取り付き地点辺りに来る頃には一面の乳白色に、踏み跡を辿り消えた所は左手に寄るように気をつけて雪渓を渡りきる。
あとは峠まで一頭足、登り詰める。小屋は予想以上の大賑わい、早速宿泊手続きをして(宿泊者数98名二人で布団一枚の混みよう)ランチに。
雲立ち上がる間に槍・穂高が、それをおかずに食事もなかなかおつなもの。頃合いをみて空荷で蓮華岳へピストン。
さすがコマクサの名所、あっちにこっちにと咲いている。岩稜の北アに珍しくなだらかな稜線に印象深さを残す蓮華岳でありました。
二日目は新越山荘まで。小屋の人々の流れに沿って行動、食事を済ませての出発が大体AM6時頃、山を愛で花を愛で朝日を受けて鈍足行である。
チングルマ、ミヤマダイコンソウ、ミヤマキンバイ、コイワカガミ、イワギキョウ、タカネヤハズハハコ、ミネウスユキソウと花盛り、その間を雷鳥の親子が。
愉しんでいるうちに針ノ木岳への到着である。大展望の他に今日は更にご褒美が、ブロッケン現象の体感である。
黒部湖上に広がる雲に、虹の輪を持った我が影が映し出される。今回のものが一番鮮明だった気がする。
それに気を良くして針の木を下る。急峻な下山路の途中にシコタンソウがタカネシオガマが気を引く。クモマスミレにも出会え感激である。
黒部湖を挟んで立山、剣を終始友として、スバリ岳、赤沢岳、鳴沢岳と越えていく。稜線歩きの醍醐味を大いに味わう。
10時過ぎ辺りからしだいに雲が湧き立ちはじめ鳴沢岳についた11時頃にはすっかりガスの中、きょうも山の天気の移り変わりの速さを体感したのでした。
新越山荘の手前からハクサンフウロ、シナノキンバイ、コバイケイソウ、クルマユリ‥の花のお出迎え、山小屋はその先に霧の中で佇んでました。
いい感じのこの山小屋、わたしのお気に入りに登録です。
三日目、小屋の前で朝焼けを堪能、雲海の彼方に富士山が顔を出す、両脇に八ヶ岳と南アルプスを従えて。遠くに秩父山塊、浅間山も顔を出している。
定刻6時出発、今日も立山、剣は終始道連れ、振り返れば針ノ木までの縦走路がいとおしい。その奥に槍・穂高も自己主張。
なんと素晴らしいこの展望、善き哉、善き哉、山は善き哉。
種池山荘手前でキヌガサソウの間にオオレジンソウを見っけ。小屋前で休憩、コンデンスミルクたっぷりの甘々コーヒーを作る。我ながら美味かったなぁ~。
一服したら爺ヶ岳へ。雲沸き立つ北アルプスを堪能。そして鹿島槍ヶ岳が追いで追いでしてるよう。そこで一気に鹿島槍を目指す。
けれど冷池山荘に着いた頃には、またしてもガス立ち込める世界。今日の登山を断念、その代り(?)大枚壱千円を支出して生ビールをぐっと一息。
あまりの美味しさに、もう一杯。今日の予定は終了したのでありました。
四日目、今日はなんとしても鹿島槍に登って帰る日、朝四時頃から意気込んで仕度、まずご来光のお出ましを待ちます。
聖高原方面から顔を出したの見てから大急ぎで食事、いざ、鹿島槍へ。
今日は一番山々に雲が掛かっていない展望日和、昨日の選択が正しかった事を思い一人ほくそえむ。
山頂は大賑わい、南峰に留まる人、北峰を目指す人、色々である(私、今回は前者でした)。その中に混じって証拠写真撮影に勤しんでました。
今まで見えてなかった五竜、唐松が眼前に峰を列ねる。北信五岳も識別の内に。
そして、いつまでも、いつまでも居たくなる気持ちを抑えて、全て山に別れを告げて山を降りました。
後は一直線、扇沢へ。
木崎湖で温泉に入って無事帰って参りました。(08/01~05)
針ノ木雪渓を登る 針ノ木峠からの槍・穂高 針ノ木小屋を見下ろす
蓮華岳より針ノ木岳 燕から槍・穂高の稜線 お花畑とスバリ岳
タカネヤカズハハコ オオバミゾホウズキ ミヤマシャジン メタカラコウ
コマクサとイワギキョウ タテヤマウツボグサ シロハナニガナ オトギリソウ タマガワホトトギス
コイワカガミトチングルマ イワツメクサ ミヤマリンドウ ベニバナイチゴ ダイモンジソウ
シコタンソウ タカネシオガマ クモマスミレ ミヤマコゴメグサ ミネウスユキソウ
シナノキンバイ ミヤマキンポウゲ ウサギギク アオノツガザクラ トウヤクリンドウ
キヌガサソウとレイジンソウ イブキジャコウソウ ハクサンチドリ テガタチドリ クルマユリとフウロ
針ノ木岳でのブロッケン スバリ岳より針ノ木岳を振り返る 立山・剣を眼にしながらの稜線歩き
雲海上の富士山と八ヶ岳 立山・剣岳
唐松・五竜を望む 鹿島槍南峰より北峰を望む 鹿島槍より東南方面
ネット情報で野反湖のキスゲが最盛期とか、そそられてしまう。花の命は短くて逡巡していると見逃しかねない。
早速、深夜半額料金を生かすべく早起きしてでかける。話題の吾妻川の仕分けダム工事を横目に通り過ぎ一路野反湖へ。
白砂山登山口の駐車場には幾台か既に停車中、登山者ともすれ違うが、今回はもう少し先のキャンプ場入り口へ。
登山準備の間中、人声が。そう!夏休みが始まり林間学校の中学生と思しき子供たちの朝食風景が見える。
その脇を通り抜けながら、今日の目的地、カモシカ平大高山を目指す。
キャンプ場内にも沢山のノゾリキスゲが咲いているのだが、それはパス、まず三壁山の登りへ。
朝の陽射しの中で輝いているのは黄金色のオトギリソウとハナニガナ、今日の全行程をこの花が主旋律のように彩ってくれた。
マイズルソウ、エンレイソウ、ユキザサ等は既に実を付けている。樹林帯と笹原を繰り返しながら標高をあげる。眼下に野反湖と周囲の山が拡がる。
草原の貴公子ともいえるクルマユリが咲いている。展望のきかない三壁山を過ぎてカモシカ平へ。
まず目に飛び込んでくるのがササの草原と赤茶けた白根の山、よく見ると黄色い部分が、ノゾリキスゲ、今開花中!目的成就、嬉しい限りである。
一通りデジカメのシャッターを切って大高山に登る事に。ほとんど樹林帯の左程面白味のない路、三角点がなければ足を運ばないであろう山である。
そこでランチタイムに。草津の街並みがよく見える。ただ、虫が凄い、虫除け等ききやしない、暖かいものをお腹に入れて退散する事に。
カモシカ平を若干周遊して、エビ山を廻って帰ってきました。
汗だくの今日は一風呂浴びる事に、応徳温泉に浸かってきました。ここは以前、白砂山登山の時泊まったけれど好印象でした。(07/22)
三壁山への登り カモシカ平下り、白根山、横手山を望む 白砂山
キスゲ咲くカモシカ平 カモシカ平と三壁山、高沢山
オトギリソウ ハナニガナ ユキザサの実 エンレイソウの実
ノゾリキスゲ ハクサンフウロ マルバタケブキ ミヤマカラマツ マイズルソウの実
シモツケ ツリガネニンジン
アヤメ クルマユリ ノリウツギ ホツツジ
西日本に豪雨をもたらした梅雨前線が去り梅雨明け宣言。
天候が安定するこの時期に、それを味わいたくて八ヶ岳の権現岳に出かける。
朝3時起きで観音平に6時頃到着、既に駐車場はほぼ満杯、昨日の名残か点々とかなり下まで路上駐車が続く。
雲が湧き立っているが大丈夫そう、ただ直射日光を浴びて暑くなりそう、水2㍑用意し、氷らした水をザックにセットして出発。
そうそう、この時期虫対策もと虫除けスキンとスプレーでガード、おまけにタイガーバームでメントール臭を振りまき、山に分け入る。
もうちょい、すいすいと登れるはずなのに、以外にペースがあがらない。結構息が上がっている。こんなものなのかなぁ~と、ちょっと意気消沈。
編笠山まで二時間半位要した事になる。今日は期待通りの大展望、暫しうっとりする。カメラに山容を収め、冷たいカルピスソーダを心地よく飲む。
この場所は気持ち良過ぎるので危険!前回はここでマッタリし過ぎて、権現岳登山を放棄、下山したのだから。
そんな訳で今回は小休止して権現を目指す事に。多くの小パーティーとすれ違う。さすが休日の人気の山、小屋泊まりの人達かな。
石楠花が終わっていてシャッターを押さないまま権現への登りにかかる。この辺りから花が眼を惹き始める。
ハクサンチドリ、ムカゴトラノオ、キバナノコマノツメ‥がまず眼に入る。ノロシバ辺りでイワギキョウがその青紫色の姿を誇示、花撮影全開モードに。
それからもベンケイソウ、ミヤマダイコンソウ、ハクサンイチゲ‥と立ち現れ大いに満足、慎重に歩を進めながら権現岳に到達したのでありました。
昨日は大賑わいだったらしいのですが今日は程々の賑わい、陽射しは強いが心地よい風に吹かれて、展望を肴に早めのランチ、なんとも豪奢である。
小一時間愉しんで三ツ頭経由で下山、富士山を正面に見ながら稜線歩きは楽しい。振り返れば権現岳や赤岳の岩峰が印象深い。
三ツ頭で最後のお別れをして、一気に下る。石楠花の多い場所、この次は花の時期に来て見たいものである。
PM2時半に車に乗り込むが、ここからが本番の苦行。
連休の最終日、渋滞は予想していたものの、正しく大渋滞、往きの倍、五時間を越える運転で我が家に辿り着いたのでありました。(07/19)
編笠山直下、樹林帯をぬけ富士山と南アルプスが見え始める 八ヶ岳主峰を望む
奥秩父連山から富士山にかけて 南アから中央アにかけて、間に恵那山が 御岳山と北アルプス
ノロシバからの権現岳 三ッ頭より振り返る
ミヤマダイコンソウ オオタカネバラ ハクサンチドリ コマノツメ ムカゴトラノオ
ハクサンイチゲ            ウスユキソウ イワギキョウ オトギリソウ タイツリオウギ ベンケイソウ
なかなか予測が難しい天気が続きます。こんな時期に三ヶ月も前から予約をとってしまいました。大山登山の。
もう行くしかないと思いを定め休日割引の高速道路にのりました。
この計画、登山そのものよりも、その往復のアクセスが最大の難事業、片道800km弱の道程、PAで車中泊、なんとか登山口に辿り着く。
AM6時の登山開始となる。ガスがかかっているが幸い雨は無さそ!阿弥陀堂を横に見て、階段状の木の土留めをひたすら登っていく。
足下にはツルアリドウシだろうか白い花をつけている。エゾアジサイも時節を感じさせる花をつけている。ヤマブキショウマも見られる。
5合目の辺りまでくるとシモツケの紅色の花が飛び込んでくる。花は少なめながらも、他にもウツギがあったり、カラマツソウがあったりして愉しませてくれる。
6合目避難小屋前ベンチで一休み、三鈷峰に連なる北壁の様が良く見える。ただ生憎の低い雲が日本海を隠し見ることが出来ず。
その上の岩稜帯を過ぎると木道が伸びやかに続く草原を思わせるダイセンキャラボク帯に飛び出る。
気持ちよい台地である。正に別天地、ユートピア、小屋名にするのも肯ける。
草木の花を見つけ、あたりの景観を愉しみ、雲の流れに包まれ、頂上までの楽しい道程である。
ダイセンヒョウタンボクも花を付けている。草叢に鮮やかに咲いているのはイヨフウロ(シコクフウロ)、惜しむらくはクガイソウの花期にちょっと早い事か。
それと青空も見えるのに隣の蒜山も日本海も見えない事、がそれは願い過ぎというもの。
コンロで湯を沸かしてのコーヒータイム、これこそ至福のときである。小一時間、まったり。
現在、避難小屋上の石碑がピーク、剣ヶ峰はおろか弥山三角点への進入も禁止とロープが幾重にも張られている。最近滑落事故が起きたからとか。
帰りは行者谷コースから大神山神社を経て大山寺へ。ブナ林が美しい。こちらのは「イヌブナ」でなく「シロブナ」という種類とか。
阿弥陀堂にも寄る事に、というかここの阿弥陀三尊に会いに来たのだけれど、残念18日に限り公開ということでありました。
三鈷峰にも登りたいし次回にと言う事で大山を後にしたのでありました。因みに観光もしたのですがそれはブログにでも・・・(07/05)
山頂へ続く木道 弥山、剣ヶ峰を望む 三鈷峰を望む
ヤマブキショウマ シモツケ ニガナ カラマツソウ
イヨフウロ(シコクフウロ) エゾアジサイ ベニヤマボウシ ダイセンヒョウタンボク ノアザミとチョウ
梅雨入り前の山入りの最後のチャンスと睨んだこの日、ネットで見かけたtomoさんの歩いたルートを歩いて見たくなり、チャレンジ。
皆が眠りにつく、午前1時家を出る。途中眠くなるの考慮して早めにスタート。
土合駅に5時前に到着、昨年9月笠ヶ岳まで行っているので、取りあえず朝日岳を目指し、その後の行程は体調と相談しながら、歩き出す。
今日はなかなかペースが上がらない。やはり寝不足が影響しているのか、馬蹄形縦走等とてもとても、朝日岳を目指しひたすら登る。
花も順次現れてくるのだが無視、極力、撮影による体力消耗を避ける。
松木の沢の頭に2,3人に抜かれながら、やっと辿り着く。気分も悪い。休憩、水補給、バナナをかじりながら、様子を見る。
体も落ち着いたようだ。ゆっくり歩みを進める事に。すると、やはり花に眼が行く。
石楠花は終わっていたが替わりにムラサキヤシオが鮮烈な印象を刻み込む。そして更なる緋色の応援団はイワカガミ。
そして黄色の応援団はナエバキスミレ、白はタムシバ、イワウチワもイワナシもツバメオモトもと、限がない。
そうこうしている内に白毛門笠ヶ岳を通過、更に歩を進める事に。
谷川岳に掛かっていた雲が少しづつあがり始める。新潟側は予報通り快晴、巻機山に繋がる山々が綺麗である。
路側はスミレに競ってミツバオウレンも負けてない。石楠花も咲き残りが目に付き始める。
そしてそして、尾根上に残った雪を何箇所か渡って本峰への登りが始まる頃、ホソバヒナウスユキソウが次々と立ち現れたのです。
やぁ~、疲れがすっかり飛んでいきました。勿論大展望、大いに愉しんで、やや早いランチタイムに。
やや遅れて、反対側から女性単独行者が、証拠写真の撮影を依頼されデジカメのシャッターを推す。
ついでに自身も撮ってもらいながら、蓬峠までの状況を聞き、最初の計画を続行する事を決定、撤収作業にはいる。
朝日ヶ原は気持ちの良い路、石楠花越しに見る巻機山から中ノ岳に繋がる峰々に、ただただ、綺麗と思う。
ナエバキスミレも次々と立ち現れ喜ばせてくれる。チングルマも見かける。
大源太山を目印に高度を下げていく。ツマトリソウも咲いている。タテヤマリンドウも花盛りといった具合である。
今日は稜線漫歩なれど陽射しが強い。3㍑以上水を持ち歩いて過負荷かなと思っていたが、ちょうど良い位、ちょっと水の飲みすぎである。
清水峠過ぎた辺りから今年、初見シラネアオイが咲いているの見つけ更に嬉しがらせる。七つ小屋山ピークにも咲いてました。
やっと蓬峠に。電車の発車時刻まで後3時間半、駄目なら小屋泊りも、と思っていたので目鼻がついて一安心、最後の頑張りです。
水場付近で踏み抜けそうな雪があり、慎重を期したけれど、取りあえず重力に従い足を出し渡渉点へ、それから林道終点までが長く感じられた。
一時間弱前に土樽駅に無事到着、約12時間の山行は終了しました。疲れました。
其処にtomoさんがいたとは!(06/12)
朝日岳から笠、白毛門、そして谷川岳 茂倉、武能、七ツ小屋山の稜線 朝日ヶ原の向こうに巻機繋がる山並み
ナエバキスミレ イワナシ ミツバオウレン タテヤマリンドウ
白毛門手前からの朝日岳 ツバメオモト イワウチワ ヒメイチゲ イワカガミ
ホソバヒナウスユキソウ チシマアマナ チングルマ ツマトリソウ
七ツ小屋山からの朝日岳 マイズルソウ アカモノ カタクリ ミヤマツボスミレ
シラネアオイ ミネザクラ
石楠花咲く朝日ヶ原、奥に巻機、中ノ岳 ムラサキヤシオ オオバミゾホオズキ ・・・スミレ
今回は年に1、2度同行願う山岳会の皆さんと会津、蒲生岳駒ケ岳へ。
居眠りしながら、登山口まで行けるのだから楽チンである。
それでも只見の蒲生岳までは遠い、五時間かけて登山口へ。
只見川沿いから見る山容はやはり際立っている。所謂そそられる山である。
すぐに山に取り付けるのでその点では楽、只見線の無人駅を横目に登り始める。ここはカタクリの群生地らしく、見事な開花状況の看板が立っている。
今はチゴユリ、アマドコロが樹間を埋めている。一気に高度を上げていく。まず目に付いたのが緋色鮮やかなタニウツギ、そしてトウゴクミツバツツジ。
そのうちヒメサユリの蕾が散見、花を期待して見回すとありました!今年初見、これだけで満足感いっぱいです。
これに気を良くして更に高度をあげていく。眼下に只見線が、トンネルを抜けたSLを捉えるには格好の場所、たぶん鉄ちゃん達には名高い場所なのだろう。
鼻毛通しを経てピークに。360度の展望なのだが生憎雲が多い。鷲ヶ倉山越しに見える浅草岳も確認できない。
北方面の雪の山は御神楽岳であろうか。それなりに展望を愉しんで下山、今日の宿泊所、会津駒登山口の温泉民宿に向ったのでありました。
翌日は5時出発、宿の車で会津駒ケ岳登山口へ。
この山は夏に二度程訪れているが残雪期は始めてで楽しみワクワクである。
それに団体山行はこういう時は心細さを伴わず十分に山を味わう事が出来て嬉しい。
天気は快晴、ブナの新緑とそれを分け入って射す陽の光に打たれ、見上げる木の葉越しの空は吸い込まれるような群青、もうそれだけで有頂天。
緋色のツツジと白のタムシバがアクセントを付ける。
通過ポイントとなる水場を過ぎると残雪が現れる。アイゼンを装着して高度を稼いでいく。
オオシラビソ等の針葉樹林が疎らになり左手、南方向にまず特異な山容、日光白根山の頭が眼に飛び込んでくる。
しだいにその他の日光連山も姿を表し、右手に駒ケ岳の雪を抱いたたおやかな山容が眼に映り登る人の心を沸立たせてくれる。
駒の小屋が見え始める辺りからは、もう、圧倒的な雪の斜面を、好天に感謝しつつハイテンションで誰もが登って行く。
小屋前で一休み、今山行の最大のハイライト、大展望の駒ケ岳頂上へ。
梅雨時6月というのに今年は遅れ気味、遙か彼方、富士山を視認する事が出来たのである!!
後は推して計るべしで、山座同定に大忙し。燧ヶ岳もちろん至仏‥尾瀬の山々が、越後三山の勇姿が意外と真近に。
日光の山並みも日光白根、太郎、男体、女峰がくっきりと、転ずれば白く続く中門岳への路、横に会津朝日、奥に飯豊連峰、
帝釈山等、栃木、福島県境の山々を伝っていくと、那須の連山が浮かんでいると言った具合、もうこれ以上の好条件は望めません。
何時までも居たい気持ちを振り払い下山へ。
「アルザの湯」に浸かって西那須野ICより東京を目指したのでありました。(06/05.06)
アマドコロ チゴユリ タニウツギ ミツバツツジ
コイワカガミ アカモノ
コイワカガミ ウラジロヨウラク ヒメサユリ
燧ヶ岳越しに日光連山、間に富士山(微かに) 富士山のアップ 会津駒ケ岳稜線
越後三山を望む 中門岳への稜線、その先に会津朝日 帝釈山(県界尾根)の向こうに那須連山
袈裟丸のツツジの話題がネット上で賑やかなこの頃、西上州の山に行きたくなり、あれこれ物色。
茂来山に行きそびれていた事に気付き、其処に決定!
高速深夜割引適用を狙って3時起床、外環、関越、上信越と乗り継ぐ。
先に見えた真木沢コースに入り込んだ為、ここを出発点とする。
早速の花のお出迎えに嬉しがらせる。ヤマクワガタが足下のあっちこっちに。薄暗い樹間の白い小さな被写体はカメラ未熟者をいつも悩ませる。
そんな地味な林間で鮮やかにヤマブキソウが咲いている。傍らにはムラサキケマン、ラショウモンカズラが彩りに加勢する。
カラマツの混じる林は以外に明るい。ズミの咲く急斜面を登れば目印の栗の巨木地点に。
ここからが今日のハイライト、ミツバツツジのムロムナード、頂上までへの尾根歩きである。
新緑の中に文字通り眼にも鮮やか!なのに画面上では圧倒的な新緑にその紫がかき消されてしまう。
それはともかく、山を愉しんでいるうちに頂上に連れて行ってくれる。
展望はちょいと霞がかっている。八ヶ岳連峰は見えていたものの浅間山は雲の中、がもう6月梅雨の季節、これで十分である。
四方原山への縦走路を垣間見て下山、臼石荘で汗を流し、十石峠、志賀坂峠を経て帰ってきました。(06/02)
ヤマクワガタ コンロンソウ ヤマブキソウ ラショウモンカズラ
ムラサキケマン コイワカガミ
真木沢コースのランドマーク栗の巨木 ズミの花 緑滴る
茂来山より八ヶ岳 佐久平 荒船山方面
この時期、刻々と季節が移ろいを感じられる、と言うか木々の若葉の成長を目でしっかりと感じられる。
それを見たくて今日は川苔山へ。車を置ける場所を確保できる鳩の巣駅から登る事に。神社の奥から伸びる登山道を歩きだす。
シャガがまだ咲き残っている。オオカメノキとかノリウツギとかノイバラとかズミとかかしら、白い花が目立つ。
すぐ、植林帯へ。薄暗いながらも名も知らない花をつけている。テンナンショウやミヤマクワガタ等、僅かに識別できる。
今冬の雪の被害か立ち木の裂かれた姿が無残である。植林帯を抜け船井戸のコルまで辿り着くと柔らかな自然林が身を包んでくれホッとする。
僅かに残ったミツバツツジの鮮やかな赤紫が新緑の中で眼を惹きつける。
既に頂上は先客がいる。今日の富士山方面は雲が沸立っているらしく垣間見えもしない。
ただ、雲取、奥秩父方面は青空の下、稜線をスッキリ浮かび上がらせている。暫し休憩、展望を愉しんだら日向沢の峰を目指す事に。
曲ガ谷北峰から少し下った辺りからは皇海山だろうか、山並みが見渡せる。
嬉しい事に路脇にシロヤシオも残っていてくれた。今登ってきた川苔山を横目に続く気持ちの良い路である。
チゴユリがささやかな花を付けている。更に嬉しがらせくれるたのは、フモトスミレがそこかしこに咲いていることである。
日向沢の峰に。幸い誰もいない、ここでゆっくりランチにする事に。岩場に特等席を作り「緑のタヌキ」をすする。最高である。
見上げる青空を飛行機雲が、明日は崩れるのかなぁ~、とりあえず今は気持ちイィ~、等とウットリ。
が、それも束の間、銀蝿や蜂がやたらやって来て、一人桃源郷を妨げる。しょうがない、腰をあげるか、30分弱で帰路に付く事に。
帰りに本仁田山に寄ってやや霞む青梅の町並み見やる。頂上のヤマツツジの花が明日にも弾けそうでした。(05/28)

川苔山より望む奥多摩の山々 日光方面、皇海山(?)
ヤマクワガタ チゴユリ ゴヨウツツジ フモトスミレ
日向沢の峰で飛行機雲を眺める
ニツバツツジとシロヤシオの競演 川苔山を見ながら コブタカ山付近のヤマツツジ
またまた野暮用で新潟へ。そこで今回は片手間でなく近くで手頃の山をと新潟中央部の川内山塊の粟ヶ岳へ。
早めに登山口に着きたかったのだが340㎞の長旅、なんやかんやで9時ちょい前の到着となる。
それに工事が始まっていて奥の登山口駐車場には入れず、10分程手前の部落の駐車場からの出発となってしまった。
やっと田植えが始まった脇を真正面に見える粟ヶ岳を見据えながら歩き始める。
道端にはスミレやミミナグサ、ツクバネソウが早速のお出迎え、なかなか歩みが進みません。
地元の人に良く歩かれているようで路もしっかり、道標もしっかり、安心して花を愛でながら登っていける。
3合目辺りからイワカガミが顔を見せる。4合目辺りからチゴユリが眼を引く。そしてブナ林に突入。緑に染まりながら歩行は至福の刻である。
5合目の粟薬師にお参りして更に上へ。そこでイワウチワと遭遇、今年は奥多摩で出会いそびれていたのでひとしお感激。
尾根に出ると展望が開け本峰が眼前に飛び込んでくる。そして登山路の両脇はイワウチワがカタクリがそしてショウジョウバカマがその先に残雪が。
見上げれば白のモザイク、タムシバがコブシが、新緑の中に点々とアクセント付ける。もう!有頂天になってしまいそう。
そんなこんなでキツイ登り一辺倒の山もなんとか頂上まで運んでくれる。
春霞でクリアさには欠けていたものの遙か飯豊に繋がる山々素晴らしく、大満足の山行でありました。
ピークでランチをとって一息いれ、下山は一気に降りてきてしまいました。
そして八木鼻温泉「いい湯らてい」に立ち寄り湯、いい温泉でした。(05/21)
五百川集落からの粟ヶ岳 7合目付近からの本峰 飯豊山方面を望む
コブシ咲く山肌 新緑に輝くブナ林
イワウチワ イワカガミ イワウメ カタクリ
ナエバスミレ
ワダソウ? ベニドウダンツツジ バイカオオレン チョウジョウバカマ
守門岳の下、小学校の運動会風景 ツクバネソウ ヒロバコンロンソウ? ツバキ チゴユリ
新緑に魅せられて同じ方向に導かれるようです。
今回は大菩薩嶺の隣の黒川鶏冠山。お手軽に柳沢峠からツツジの咲き具合を見ながら、と出かける。
結論、ここはレンゲツツジ、ヤマツツジが主流、まだまだというところでした。
お花もスミレ、ハシリドコロ、ヒナイチゲ、ミヤマネコノメ、といった地味めの花が多く、いまひとつという感じ。
でも、展望は抜群でした。まさに奥多摩、奥秩父の大展望所でした。勿論、富士山も。(05/15)
展望台からの富士山 そして南アルプス 大菩薩嶺と富士山
ハシリドコロ ヒナスミレ
金峰・甲武信方面 雲取・飛龍方面 ヒナイチゲ フデリンドウ
GWは山は山でも◯◯山△△寺巡りだったので、ちょいと出遅れ感あり。
それを取り戻すべく、前回取りやめた「牛ノ寝通り」へ。今回は少しは経験を生かして鶴峠経由で小菅から松姫峠へ。
AM5:50に到着、Oh~!富士山が見えてる。今日の山行は成功が約束されたようなもの。トイレを借り、ストレッチをして早速、出発。
よく整備されているのに驚き、もっと未整備の路の印象を持っていました。
それはともかく、やっぱり山はいい。まず新緑、光浴びるその様は譬えようの無い、美しさ。残念!写真には表現できません。
近くで鹿があの特徴的な声で啼いてます。コガラが盛んに鳴いてます、繁殖の季節ですもの。遠くから山鳩の声が聞こえてきます。
それはもう、愉しくて楽しくて。鶴寝山で富士山を記念撮影して歩を進めます。この記念撮影、その後幾たびした事か。
足下にはスミレがミツバツチグリが愉しさのバリエーションを拡げてくれる。ツツジはちょうど少ない時期かミツバツツジを見かけたぐらい。
榧ノ尾山で小休止、いよいよ大菩薩へ、途中の長峰の分岐にそそられながら登りつめていく。
そして石丸峠へ。突然、眼前が広がり雪を頂く南アルプスの全景が飛び込んでくる。常念へ登りつめて眼にする槍・穂高の感動にやや似てる気がする。
後は一気に富士山と南アルプスの展望を愉しみながら大菩薩嶺へ。
さすがに人が多い。先週の古寺巡りの善男善女をチラと思いおこす。前来た時は丸川峠経由だったかな、介山荘で子供たちがコガラに餌付けしたような。
今回は一人富士山を堪能したく熊沢山に登り返す事に。さすがにシャリバテか、薄暗い樹下のバイカオウレンを見ながら、喘ぎながら辿り着く。
ちょうど12時過ぎ、ここで富士見ランチに。誰も居ない独り占め、定番バナナと緑のタヌキは心地よく胃袋に。この塩っぱさがいいのかも。
暫し「揺ったり」。元気回復したら、帰りも長い、下山する事に。
緑のシャワーを浴びながら歩きを愉しむ。足下をキョロキョロ、愛しい草花は?コガラが2匹じゃれあって足下に落ちてきたりする。
鶴寝山脇のニリンソウ群生地を通ってみる。もう四時過ぎ、花が萎んでいて、いまひとつ。
それより無粋な保護網、鹿と人間よけなのだろうけど、東京近郊の山、しょうがないのだろうね。
という訳で、4時半過ぎに起点に無事到着。10時間の歩きは疲れました。帰って「コロリ」と寝てしまいました。(05/13)
鶴寝山より富士山 分岐からの南アルプス 定番 雷岩からの富士山
タチツボスミレ シコクスミレ ミツバツチグリ ワチガイソウ
新緑が美しくて バイカオウレン ミツバツツジ ニリンソウ
今日は天気も良さそうだし気合を入れてガッツリ歩こうかなと思って4時頃家をでる。
目指すは松姫峠、牛ノ寝通りでも歩こうかなと思う、が、R139線今の期間夜間通行止めとの事、8時まで待機しなければいけない。
これではゲートが開いて松姫峠に辿り着いても片道五時間のロングコース、日帰りには無理がある・・・と判断、方針変更。
富士山も見えそうだし、百蔵山登山口に車を置いて扇山までピストンしてみる事にする。
歩き出しから喜ばせてくれるように、暗い植林帯なのに、沢山スミレの花が迎えてくれる。
いろいろ種類が在りそうなのに同定できない。タチツボ、エイザン、・・・。ヒトリシズカ、イカリソウも。ヤマブキの花は陽射しの下、黄金色に輝いている。
フジイバラであろうか、其処此処で白い花を付けている。意外だったのはツツジ類は少ないのか、ほとんど花を見つける事ができなかった。
そんな訳で花を訪ねてパチリパチリの寝転び歩き、それでもまもなく尾根上に到着、あとは一頭足で百蔵山頂上へ。
富士山とのご対面である。やはり見えていると嬉しい。今日は桜も咲いている。桜と富士、この定番の景色をやはり飽くことなく眺めてしまう。
そして、共有したくなる。不思議である。8時過ぎ時間が早いのか誰もいない。ままよ、暫く独り占めして休憩タイムに。
百蔵山に向って歩き出す。やはりスミレさんが足を停める。
おおきく回り込んで扇山へ。初めて鳥沢から登ってきたご夫婦と出会う。二言三言挨拶代わりの情報交換
ここにも桜、これはマメザクラか、満開である。生憎富士と反対方向に立っている。そちらは権現山入り口。
権現山に向って歩きたい衝動に駆られるが、これが車でのアクセスのつらいところ、もと来た道をとって帰す事に。
再び百蔵山山頂でランチタイム。日差しが強い、その分、富士山はやや霞みがかかってきた感じ。
下山。時間があるので松姫峠へ。随分無理して作られたような道、あまり通りたくないのが感想。
ただ、山は美しく萌え出した緑の中に山桜が点々と咲いてて綺麗、崖のカーブ付近のミツバツツジが鮮やかに飛び込んできて困る程でした。
奈良倉山を覗いて、石丸峠への入り口を確認して、小菅の湯の鯉のぼりを眺めながら、帰路につきました。(04/26)
エイザンスミレ タチツボスミレ
百蔵山よりの富士山 ヒトツバエゾスミレ
キジムシロ ヨゴレネコノメ ヒトリシズカ イカリソウ
扇山よりの富士山 マメザクラ クサボケ フジイバラ ヤマブキ
当地の桜も、さすがに終わり、植栽のツツジが大きく蕾をふくらませている。
桜前線は何処?福島の三春滝桜は三部咲き位という。ならばその手前辺りが良さそう。
やおら思い立ち、一本桜を探しに茨城に出かけてみる。まず常陸太田、大中の泉福寺の枝垂れ桜に。
ちょうど見頃、ただ生憎の曇天、人出を嫌ってこんな日も良しとしたのだが、やはり光あっての花、素人カメラマンには成す術無し!
反省しきり、被写体を追っている間中、ちょいと、こころ沈む時でもありました。
でも、この辺りは栃木、福島と県境付近、野辺に普通にスミレがニリンソウが見ることが出来、妙に感動している都会人の自分を見つけたりしました。
次に七反の枝垂れ桜を見に行く。こちらは真紅の蕾を見せているだけ、わずか10㎞強の距離の違いなのに花の気配が感じられない。
曇天のなかで蕾の枝垂れ桜は幹以上に大きなギブスに抱えられているようで痛々しい。
見に来る人がいるから生かされている、そんな気がして申し訳無さが先に立つ。寺跡に唯一の痕跡として立ち続けているようだ。
根元に添えられた水仙が花を即しているような、開花前でゴメンナサイといってるような、そんな素振に見える。
そして、途中で古墳上の山桜をちょっと見して、大菅の小室家の山桜を見に行く。
それは、山間に僅かに開かれた茶畑の奥に立つ。以前、八溝山の麓のお茶が北限のお茶と聞いた。とすると此処もそうなのだろう。
常陸大田教育委員会の案内板を見ると例年4/20日が開花日で山菜取りの日になっているとか、今日はその日で、満開である!
今年は季ならぬ雪も降り、花も戸惑うのでは、と言ったりしていたのに、戸惑っていたのは人間ばかり、なのかもしれません。(04/20)
泉福寺の枝垂桜
七反の枝垂れ桜 小森明神古墳の桜
小室家の山桜 茶畑の山桜
ネット閲覧の常連さんAさんの仙人ヶ岳のアカヤシオ、そろそろ見頃という情報、出かけてみることにしまた。
足利の地は意外と近い。我が家から100㌔m位で収まり、此処の所ご執心の奥多摩は120㌔m、ナビの間違いかと思った程です。
それはともかく、猪子峠を目指す事に。少々風が強いけど日差しがありアカヤシオ見物日和。
里山に入る感じで登れる山は心がゆったりとしていて(もちろん自分自身の心が)穏やかで気持ちがいいものです。
トンネル脇から尾根上にでると早くもアカい花がチラホラ、登山路の脇にはスミレの花がお出迎へ、もう愉しい一日を約束されたようなものです。
岩肌を伝い高低を繰り返す路は気は抜けないものの、ツツジ路には付き物、ゆっくり花を愛で、デジカメを構えながら進む。
高度を上げ、男体山の頭が見える頃、岩切からの分岐に辿り着く。そして頂上へ。
何処も同じか?時折すれ違う登山者は夫婦二人連れ、善き哉、善き哉。(実は恥ずかしながら我らもでした。)チャン、チャン。
頂上はランチ場所にはなだらかでうってつけ。景色に不向きな木立が風を和らげてくれ、心地よきランチタイムを過ごす事ができました。
帰りは岩切口へ。この下山路はスミレとニリンソウとの語らいの路の感さえあるような、愉しい路、道草を喰いながらも、苦も無くバス停に到着。
その後、ダム湖周辺を散策、名草巨石群を覗いて帰路につきました。(04/14)
猪子峠付近からP511あたりを望む 右手(北東)に赤雪山見ながら P561付近より振り返る
男体山、女峰山を足尾の山越しに 仙人ヶ岳山頂 白き峰、日光白根山
タチツボスミレ エイザンスミレ(ヒトバエゾスミレ?) ナガバタチツボスミレ
ニリンソウ ヤマルリソウ
ちょっと、法事で新潟、長岡へ。
関越道を走りながら、薄日が射している。この按配だと、坂戸山のカタクリはどうかな?山ごころがウズウズ。
でも時間があまりない。後ろに大事な用件も控えてるし。そこで六万騎山なら、往復一時間強、遊べる!と判断、六日町ICで降りることに。
やや早めとはいえ、期待値範囲内。むしろ坂戸山の方は未だ雪が残り、一週間位後かもしれない。正解!
早速デジカメを手に六万騎城址に。駐車場の脇からカタクリの花のお出迎え、嬉しがらせてくれます。
アズマイチゲ、キクザキイチゲも咲き競っている。よく見ると初見、コシノコバイモも花をつけている。
山頂からは未だ雪残る六日町盆地が見渡せ、それを抱くように巻機山、金城山、三国連峰の山々が鎮座している。
振り返れば守門山が、木々の間より八海山の厳峰が見ることができる。
ちょっとした寄り道に、大いなる得した気分で、主題に立ち戻ったのでありました。(04/09)
六万騎城址よりの六日町盆地と巻機山・金城山 六万騎城址と守門岳(右奥) 八海山
タチツボスミレ キクザキイチゲ コシノコバイモ
オオミスミソウ三態
カタクリ三態
桜の季節は文字通り風のように過ぎ去っていく。
それをその様に受け入れればいいのに、執着して足を運んでしまうのがZIOのようで、身延山まで行ってしまいました。
甲府南ICからR52号を南下、途中県道に入って、甘露門脇の無料駐車場に無事到着、まずは幸先良し。
ともかく、噂の枝垂れ桜を見物。一週間程遅きに失した感はあるものの、見事でした。
それから奥の院へ。本堂裏手から杉木立の中の舗装路を霊気を味わいつつゆっくり登る。
木立越しに見える塔と桜のコラボ、なかなかのものです。丈六堂辺りとか大光坊辺りもいい雰囲気でした。
そして奥の院思親閣に到着。生憎のガスの中、なにも見えません。ご挨拶をして、お茶の接待を受けて早めのランチとしました。(ここは火気厳禁)
ランチ後展望台に回るも人っ子一人いない乳白色の世界、已む無く感井坊へ林道歩き、ややつまらない。更に松樹庵へも大半が林道歩き。
千本杉等巨木に感心するも、やはり杉林は味気ない。
が、松樹庵から桜にうずまる寺寺を見渡すに到り、一気に絢爛モードに。妙石坊からは花の競演、枝垂れは盛りが過ぎたものの、紅枝垂れが満開。
さらに、ソメイヨシノも山ザクラも、その艶やかさの妍を競い、言う事なし。ZIOのやや不満気味の胸のうちを一気に解消させたのでありました。
まだ、1時過ぎ、七面山登山の下見も兼ねて、赤沢集落に行ってみる事に。
まず、羽衣の白糸の雄滝、女滝を見におりる。ここで面白い事象が。河原を軽自動車走っている。自動車の入れる道があるんだと考える(当然!)
それで、滝入り口の鉄階段でおばちゃん二人とすれ違う。車に乗ってきた人に違いない。
まず、車の異常な停め方に首をかしげる。その橋の際の車幅程しかない、それも坂道ぎりぎりに停めている。
え!と思って車を確認する。とナンバーが付いていない。更に周囲を見ると道がないのである。雄滝と女滝間の砂利道以外には。
敷地内の交通手段ね。でも、この車、何処から搬入したのだろう。橋から吊り下げたのだろうか、川に臨時に橋を架け、渡したのだろうか?
今夜は眠れない。
そんな後、赤沢集落へ。その佇まい、期待以上のものでした。宿(坊?)の連なる信仰の石畳の道、
いつかここを起点に身延山へ、七面山へ歩いて見たいものである。(04/05)
身延山久遠寺
赤沢集落
桜前線、到来 
やはり、季節の風物に身を任せて体感しておかないと、忘れ物をしたようで落ち着かないので、出かけることにする。
さて、何処に。それで、かねてより気になっていた幸手の権現堤の桜を武蔵野線と東武線を乗り継いでいく事に。
情報では見頃、がちょいと早かったみたい。此処の所やや肌寒く、なかなか人間様の思い通りにはいかないようだ。
よって、写真で見る青空の下、桜と菜の花の構図には出会えなかったけれど、まあ、良かったかな、という感想でした。
そこで未だ10時過ぎ、もう少し足を延ばして栃木、太山寺のしだれ桜を訪ねてみる。
しだれ桜はソメイヨシノより早咲きだろうからという予想が的中、ちょうど見頃を迎えてました。
樹形がよく、花の勢いもあり、大いに満足、下手なデジカメのシャッターを押し続けてしまいました。
大平山の桜は2部咲きといった所、一週間後、又来たい衝動に駆られました。
残りの時間で、栃木の街歩き。
前日「ぴたんこカンカン」で取り上げられていた、それに習って「油伝」で味噌田楽等を食べたりして、愉しんできました。(04/03)
権現堤の桜 ホトケノザ オドリコソウ
太山寺のしだれ桜
岡田記念館 翁島
ちょっと都の様子は?等とよそ見をしていると、季節は容赦なく、おいとけ堀にしていく。
もう、あっちこっちでカタクリの花をつける頃に。なのに未だ雪山イメージが抜け切れていない。
今日こそはカタクリの花を見に秩父辺りにと思いつつ、天気がピーカン、富士見をしたくなり、鷹ノ巣山に行ってみる事に。
奥多摩湖畔に車を停め、倉戸口から登る事に、文政年間の温泉碑が立つ神社にご挨拶して入山、アセビ咲く尾根を登ってゆく。
途中で踏み後が不明になる。イノシシが登山道毎掘り起こしズッタズタ。とりあえず尾根に忠実に高度を稼いでゆく。
まもなく三角点のある倉戸山に到着。この道は今の時期、あまり使われていないようだ。サクラ咲く頃はもう少し賑うのだろう。
榧ノ木尾根に入る頃、結構雪が深くなる。昨日積もったようだ。吹き溜まりもあったりして、20㌢位はある。今日も雪遊びができるとは!
石尾根に出る手前辺りから俄然展望が拡がる。まず富士山が端正な姿を見せてくれている。そして南アルプスもその白き峰峰を見せている。
石尾根に出ても今日の最初の踏み跡つけながら鷹ノ巣山まで到着する事に。稲村岩尾根経由が多いようだ。
無風快晴、富士山をおかずにランチとする。が!お湯を沸かして気が付く。カップメンが無い、入れ忘れた!(泣)
しょうがない、非常食をコーヒーで流し込んで、食べた積りに。
折りしも梢に鷹が!これぞ鷹ノ巣山、大いに感激。
帰りは六つ石山から水根に下り、山行終了。全行程‘良し‘だったけど、お腹すいた。(03/30)
鷹ノ巣山よりの富士山 石尾根上の鷹ノ巣山 鷹ノ巣山の鷹
降雪後の晴天予報、なんとしても出かけてみたくなる。と言って今回はかなりの降雪量らしい。生半可に奥深い所に行く訳にはいかない。
そこで奥武蔵、道の駅あしがくぼを起点に日向山、丸山を山歩する事に。
往きは秩父側からR299に入る。山の懐にある「道の駅」はなんとも便利である。
食料を調達できトイレも借用でき、これで温泉施設があったら最高であろう。
それはともかく、早々に出発、まず日向山を目指す。除雪された坂道の舗装面がテカテカに氷っている。ここで転んでしまって、先が思いやられる。
武甲山がよく見えている。家の庭の梅の花が咲き出し、山と花、いい趣をだしている。
でかい露座の観音さんのあるお寺の脇から登山道に入る。始めは10㌢程の雪道、きょう一番のよう、この様子だと節分草は雪の下、だろう。
上の果樹園農家の庭先で再度、暫し武甲山を眺めて、琴平神社脇を日向山へ。この辺りからは雪の量も増え、ラッセル状態に。
表面が軽くクラスト状態でそれを体重で踏み抜きながら歩く感じなので、結構な力仕事である。
日向山で小休憩。このあいだ歩いた二子山が正面に見える。「山の花道」は案の定、雪に覆われている。
車道を渡り丸山登山道へ。さすがに踏み後が多数付いている。花咲く季節にまた訪れたいと防火帯の桜に語りかけながら歩みを進める。
再度車道へ。ここで皆、雪を避けて林道を利用して丸山を目指している模様。が直進、尾根歩きのほうが魅力的、再びラッセル開始、一寸だけ雪遊び。
この辺りで30㎝以上あったように思える。
丸山到着、味気ない山頂ではあるが、それも良しということで・・・。売りの展望は、気温上昇、霞がかかって残念でした。
建物のかげで定番ランチ。そのうち続々とハイカーがやってくる。ご同好の志の方が多いと言う事だろう。
帰りは赤谷集落へ下りる事に。大野峠からのかなり長い植林帯には飽きてしまった。
それに雪解けの車道歩きも辛いものがある。なにせ交通量が多い、それも大型の。大型のダンプ、セメント輸送車‥の泥しぶきには降参!。(03/12)
芦ヶ久保駅 武甲山 日向山
果樹公園より 林道合流直前 896ピークより堂平山
いよいよ春近しを思わせての寒の戻り、季節はなかなか心憎い。
一月の晴天マークの連続から一転、天気がぐずつき気味、これも季節の変わり目の証なのだろう。
そんな中、やや陽射しも望めるかなと期待しつつ、進路を奥多摩へ。払沢ノ滝から浅間尾根を行ける所まで行ってみようかなと考える。
滝をちょいと覗いて、まずは時坂峠を目指す。途中の民家の佇まいに気持ちを和ませる。
明け方の雪で庭先の枝垂れ桜が淡雪で身づくろいして気を引く。あ~、後一月もすれば華麗に変身するのだ!それも見てみたいと想いを馳せる。
ともかく先に進む事に。峠の茶屋辺りでは完全に雪道に。辺りは依然乳白色の世界、一向に晴れる兆し無。
その故か静寂そのもの。新雪に残されている動物の足跡が様々で、これが愉しい。残念なるは特定できる知識が不足している事、まぁ、それもいいか。
松生山に寄って行く事に。笹の雪がカメラを濡らし、やや困ったけど、今の時期だからなのであろう静かで、いい感じ。
次の、いつもは賑やかと思われる浅間嶺も静けさの中にある。ここの桜も良さそうだなぁ~。
いつもは殺風景な植林地帯も雪に味付けされた今日の路は、とても造形的、サクサクと歩を進めるに最適である。
浅間尾根駐車場でランチを取ることに。汗をかいたと見え、寒い。コンロを取り出し、定番のカップそば、バナナ、アンパン、ホットコヒーを素早く食す。
今日は奥多摩有料道路は通行止め、けたたましい音をたてて除雪車が通り過ぎる。
ともかく鞘口峠まで行って見る事に。この途中で初めて単独行者とすれ違う。アイゼンを付けた足下が雪玉で歩き難そう。
アイゼン無しの方が快適、Hgさんもそのことを言っていたんだなと、思い起こす。
さて、鞘口峠で一思案、数馬バス停までの事を考えて、三頭山はタイムオーバーという事に。2.3人の足跡があり、さすが三頭山と納得。
15時頃バス停到着、バスは16時近く、その後は18時台。まあまあ、そんなもんでしょう、と自己納得。
バスの乗客は私一人、本宿村役場前で貸切でありました。(03/08)
雪の時坂集落 松生山 浅間嶺
奥多摩有料道路 数馬峠
雪踏みの後は花恋しくなり、そろそろ福寿草の季節と、定番の四阿屋山に行くことに。
自生地はいろいろあるのだろうけれど、ともかく思いつくまま、出かけることが大事と、家を飛び出す。
関越の混み方も左程ではなく秩父路に入る。途中、宝登山の蝋梅でも見てみようかと寄り道、なれど駐車場が開いてなく断念、両神を目指す。
思えば、2001.03にセツブンソウを見に来ているのだけれど、記憶はあまり定かでない。
園地は福寿草と蝋梅が見頃、早春の光を浴びて輝いている。一通りシャッターを切って、お山を目指す事に。
展望休憩所から武甲山を中心に左手に城峰山に繋がる山々、右手に大持、小持から蕎麦粒に繋がる山々が良く見える。
両神神社奥社かの急な岩肌に、「あれ、こんなだっけ」と戸惑う。まだ雪が残っているので慎重に歩を進める。
ツツジ新道との合流点で合点!前回はセツブンソウをみてツツジ新道から登って来たのだった。
きょうは両神山がハッキリと見える。二子山の景観もなかなかのものである。
降りてくると、撮影隊を多く見かけ、けっこうな人出である。
さて、次にネットでみた石間地区の福寿草群生地を探してみることに。新井商店を手がかりに地元の人に聞いてみると親切に教えてくれ感謝。
ほんとうに庭先を失礼して裏の畑に福寿草が、そして見っけもんだったのが、セツブンソウに出会えた事、グレーの花色に暫し見惚れていました。
今回はお花に会えて大満足、宝登山の蝋梅は次回にする事にし、有燐倶楽部でちょっと贅沢に昼食などとって、帰路につきました。(02/21)
武甲山を盟主に奥武蔵の山々 両神山、二子山を望む
暖冬と言われつつ(滝などが氷らず実際そうなのだが)二月は結構寒い気がする。
雪も回数的に多くて嬉しいのだが、出そびれると大変!皆の雪報告を見ながら、イジイジしていた。
やっと腰を上げ、高水山、岩茸石岳から棒ノ折山に軽く雪踏みに。
近場の山だけに賑やかかなと想像しながら自宅をでる。
上成木辺りまでは雪も見当たらず、山はどうかなと思いつつ高水不動尊への道へハンドルをきる。
入り口の道路に亀裂が入っていて進入をためらったが直近の轍の痕跡に力を得て行く事に。すぐ雪道に変わる。
山門下の駐車スペースは10㌢程の積雪、今日は今のところ私の車だけらしい。そこで朝の腹ごしらえをし出発。
雪に佇む不動尊のお堂がいい感じである。お不動さんに見送られて高水山へ。先行者は一人だけのよう。程なく山頂、石祠が雪を被って微笑ましい。
更に進んで岩茸石山へ。人影見当たらず。静かである。踏み跡は沢山、たぶん昨日、賑ったのかもしれない。
展望は雪雲の為、北方はせいぜい上州御荷鉾の連山辺りまで、南西方向の奥多摩の山々も何時降りだしてもおかしくない雲行き。
歩を進める事に。つい先行者の跡を辿り惣岳山方向に行きそうに。棒ノ折、黒山方面でした。こちらは今日の踏み跡はなく最初という事に。
アニマルトレッキングができ愉しい道程に。まずシカ、雪に沈まないかわいい足跡はリス?木と木の間に見かける。ウサギかもしれない足跡も。
クマは冬眠するんだよね、奥多摩のクマも例外なく。でもそう思える足跡が2ヵ所で見たのは、見間違いなのかなぁ~。
他にも、もっと、でもわからない、残念。
黒山辺りが静かで雪も程ほどにあって今日一番のお気に入りに。
単独行者とすれ違っただけで棒ノ折山に、到着時は12時頃、雪雲が覆いかぶさってきて、雪も降り出す様子。
早速、東屋でランチの準備、先客は年配の単独行者、背を向けてコンロの操作に余念がない。
この頃は「赤いきつね」より「緑のたぬき」のほうがお気に入り、それも‘小‘が。スープにして菓子パンなどをかじるのが定番になっている。
まず、先客が身支度、挨拶替りの二言三言、奥茶屋から上って名郷に下り、さわらびの湯に入るとか。お気をつけて!
こちらも長居は無用、帰りも気楽なピストンに。途中結構な雪に降られるが、それも良し。愉しい雪踏み山行となりました。
最後に高水不動尊にお参り、今日の無事のお礼をして、帰路につきました。(02/19)
惣岳山越しに大岳山 ちんまりと石祠まします 黒山付近
波切不動常福院 六つ石、鷹ノ巣山方面 酉谷山方面
へたっぴテレマーカー(滑れなくても板セットを持っているのだから自らこう呼びます)は前回の師匠カゼさんの教えに従い反復練習をと,
今度は、もう一寸近い信州、峰の原スキー場へ。
宿は定宿(勝手にそう決め込んでいるだけ)「ペンションきのこ」、そこに車を置いてゲレンデスキー、もちろん初級者コースを。
どうなんでしょう、疑問符の付く滑り。気を取り直し展望を愉しむ。
ここは、ほんとうに素晴らしい北信五岳の北アルプスの展望場所、それだけで満足しそうである。クワバラ、クワバラ。
この日はブルームーンとか。快晴、無風、寒くなく、絶好の夜間登山日和となる。同宿のひとが根子岳を目指すとか、ご一緒する事に。
持参のワカンで21時、ペンションを出発。高度を上げて行くと向かいのスキー場の明かりと須坂の街の明かりが綺麗。
元ヘリポート辺りで引き返す事に。連れは根子岳頂上を目指すとの事。
そこまで一緒に行きたかったけど相手はボーダー、取り残されての一人トボトボは夜間登山の経験がないだけに、いかにもつらい。
彼を見送り、ひとりゆっくり引き返す。山を感じ、夜景を愉しみながら。
この夜の登山は、なんとも魅惑的であった。はまりそう!
月がこんなに明るく感じたのは久しぶり。上京以前の事か。雪原に自分の影がクッキリと映りこむ。
まるで、「黒塚」で猿之助演ずる鬼婆が月に浮かれて安達ヶ原のススキ野を舞う心地がして、一人悦楽の境地ひたる。(01/30,31)
樹氷(by oono) 北アルプスを望む(by oono) 夕映えの槍
降りてくる雪上車と登るテレマーカー 月下の根子岳 須坂の街の明かり(by oono)
正丸峠は以前からよく耳にし、ハイキングコースとしても名高いのだが、まだ歩いた事がない。
ZIOが山を始めた頃、捻くれていて、その都会的(?)雰囲気が嫌いだった。
ただ、もてない男の僻みに過ぎないのだが、ともかく、そういった山には近づかないようにしていた。
時も経ち、時代も過ぎ、小春日和(11月~12月を指すらしいのでここでは旧暦扱いで)に歩いてみるのも、いいかなと思い立ち出かける。
名栗げんきプラザに車を置いてあるき始める。
因みに、ここは埼玉県立、よって月曜は休み、正面のロータリーに停めさせてもらう。ただ誤算が、トイレが施設の中、定期便には使えない。
正丸駅まで戻って借用、500円也で其処の駐車場を利用しても良いのだが、プラザに戻る事に。
伊豆ヶ岳~武川岳~二子山を周回する事に。
小高山に立ち寄る、二子山が朝陽を浴びてよく見える。、正丸峠までは見送っただけで伊豆ヶ岳を目指す。男坂は一応通行注意になっている。
まだ、身体も温まってなく硬いので、ここは逆らわず女坂を行く事に。
まだ早い所為か、いや、月曜でした、辺りに誰もいず、やや拍子抜け、ひとり展望を愉しむ。全体に霞がっかていて遠望が利かず、ちょっと残念。
先は長い、まず山伏峠に下る。県道に到る直前に祠が、正月の飾りがある。お参りして県道を越え武川岳に。
武川岳への路は気持ちの良い路である。是非、春に来て見たい。頂上付近はカタクリの自生地でもあるらしいので、尚更である。
ここも静かである。陽だまりのベンチの上に雪の塊が残されている。雪の日訪れた人の雪だるまの痕かしらん。
奥多摩三山でさえ、煙って、やっと見える程度である。
小休憩、妻坂峠方向から人の声が聞こえる。幾人かのパーティが来たようだ、それを機に席を譲ることにし、二子山に向かう事に。
90度方向転換なので蔦岩山辺りまで来ると、さっき登ってきた伊豆ヶ岳を見ることが出来、多少のアップダウンがあるものの愉しい道である。
そして今度は武甲山を木の間越しに見ながら路である。印象はやっぱり、痛々しい。
近代日本の土台を築いてきた、そのものであるだけに、その中に生きる一人として、心が痛い。山への鎮魂の思いを熱くする。
発破の音が聞こえる。この地域は、そんな採石場だらけ、埃っぽく騒々しい地域でもある。
焼山は武甲山と秩父盆地が良く見える所。両神山も見えるのだが、やはりボンヤリとしている。増して上信越の山々は靄の彼方。
更に歩を進める。今日のフィナーレ、二子山への路である。下って昇り返して雄岳に、取あえず雌岳までピストンして、ランチを取ることに。
頂上は全体的に暗くて寒々しいのだが東面に陽射しある格好のランチ場所を見つけ、そこで頂く事にする。
風も無く、コンロを取り出し、定番の「青いタヌキ」と「千葉特産マックスコーヒー」にも負けないコンデンスミルク入り大甘コーヒーを頂く。
「幸せ、幸せ」と一人悦に入る。岩場からは武甲山や今周回してきた山々が良く見える。
30分程まったりして、下山開始。下り切った辺りで6,7人のグループとすれ違う、武川岳での声の主かもしれない。
ヤケヤマサワを下り林道歩き、更に県道を30分程歩いてプラザに戻り、今日の山行を終了しました。(01/25)
小高山より二子山 伊豆ヶ岳より武川岳方面 僅かに雪の残る前武川岳分岐
焼山よりの武甲、大持、子持 武甲の肩にうっすら両神山 焼山よりの二子山
二子山より伊豆ヶ岳方面 二子山より武甲、大持、小持方面 秩父の町並み、奥は父不見山方面
実を申せば、昨シーズン末冬山バーゼンで、テレマークスキー・セットを衝動買いしてしまいまして、
今シーズンは何が何でもすべりに行く事になっているのが、ZIOの実情なのであります。
さて何処に行こうかと探し当てたのが越後、魚沼の大原スキー場
大雲沢ヒュッテのオーナーがテレマークスキーの指導員でもあると言うのが決めてとなり、其処を選ぶ事にしました。
で、泊りがけの講習を受けすべって来ました。詳しくはご想像にまかせます、聞かないで!
で、雪を頂いた守門岳が綺麗だったので、それを載せたくて書き込んでしまいました。
雪景色に沈む風景も都会者には心地よい風情として映ってしまうのだから、処置無しですね。(01/18,19)
大雲沢 守門岳遠望 守門岳アップ
スイセンから一転、HPから皆の雪踏みの様子を伺うと、気持ちがムズムズ、天気も冬型、晴れ、で等圧線も混んでない。
そこで正月行こうとして行きそびれていた雲取山に行ってみる事にする。
昂奮してるのか寝付けず三時起床四時出発と言う事に、外環のPAで時間を調整しつつ日原のPAでトイレをすませ日原林道に入る。
八丁橋から歩こうかと考えていたがゲートが開き新しい轍が雪の上に幾本かついている。なら大いなる時間節約になるしと奥まで入る事に。
大ダワへの道をとる。看板に熊注意と道崩壊の注意書き、鈴を取り出し(実は南部鉄風鈴)大いに鳴らしながら進む。
川沿いの斜面の道は確かに土砂崩れが目立ち、たびたび道を隠す。その上に雪が。その道に沿ってシカの足跡が続く。跡を追うように私の足跡が。
熊の足跡らしきものも。ちょこちょこと付いているのはリスかしら、いろんな動物の足跡がついている。
足下から突然、山鳥が飛び出し、驚かせる。
回り込んで、回り込んで、大ダワに。雪が吹きだまっていて束の間のひざ下ラッセル。日陰で風が通り寒い、早々に雲取山荘に。
雲取山荘は陽だまりの中に静かに佇んでいました。時間は11時過ぎ、もう小屋に残っている人はいないのだろう。
ここで休憩、何故かコンロを出す気にならない、アンパンをポカリで流し込む。
さて、富士山展望を愉しみに山頂を目指す。
ここからは、踏み跡が一杯、でも山頂には誰もいませんでした。富士山は上に雲が掛かっていて風が強そう。
陽の高いうちに降りたいので、展望を愉しんだらザックを降ろすことなく、下山開始。単独行者とすれ違う。
小雲取までは富士山が見えてるだけに気持ちのよい道、この雪道を歩きたくて登ってきたんだと実感。
直ぐに野陣尾根への分岐に。ここから、あれ程あった人の足跡がパッタリ消え、シカの足跡が縦横無尽に出現。目の前を親子連れが横切っていく。
尾根を外すことなく下ればいいので、シカの足跡に惑わされる事無く順調に降下。
巨木の茂るいい森である。黄金色満る秋に是非再訪したいものである。
吊り橋迄来て林道の近い事を実感、ただここからが長かった。
夕暮れの長帳場を覚悟していただけに、2時過ぎに起点に戻れてほっとする。
終わり良ければ全て良し、今日もいい山行でした。(01/15)
石尾根を望む 避難小屋を振り返る 飛龍をはじめとする奥秩父連山
スイセンというと近場の房総を外す訳にはいかない。
という事で、好天に乗じ出かけることに。ただ、その出だしが斯く如く連休の10時頃、渋滞折込済みの、気だるい出発!
目指すは保田、館山自動車道をいっき下り。案の定途中の一車線区間で渋滞にはまるも、景色を愉しみつつ、気長に構える事に。
「千葉県の山」で見つけた、嵯峨山・スイセンピークを今日の目標と決定!!
保田IC出口では左折車が大渋滞、どうやら江月スイセンロードと名付けられた人気ハイキングコースに向う車列らしい。
こちらは車列を抜け出して右折、小保田バス停を目指す。ほどなく洒落たバス停が見つかり、道脇にとめて歩き始める。
まさに、房総の里山を歩く風情がたまらない。
道脇の家から柴犬(?)を連れた少年が声を掛けてくる。「嵯峨山に登るんですか」「そうだよ、こっちでいいだよね」
保田川の支流沿いに遡って行く。スイセンがいたる所に見かけ、芳香を放つ。
あっちに、こっちにとデジカメを構えているまに、少年と犬がお父さんとお散歩のよう、追い越していく。今日は山まで行くらしい。
前後しながら歩みを進める。奥にもスイセン畑に囲まれた大きな家が見える。一軒、ポツンと。
やがて樹林帯に入り、郡界尾根の分岐から一登りでスイセンピークに。常緑樹生い茂る「南房総」の山、そのもを体感。
南面が開け富山、伊予が岳を見渡せるのだが、同じ標高の山の連なりに判別がむずかしい。
次に三角点のある嵯峨山に。視界きかず、やや下った祠がある付近から浦賀水道が見渡せ、霞がかっているけど「海蛍」も見える。
これで富士山が望めれば申し分ないのだけれど、贅沢は言うまい。
釜の台を周遊して、もと来た道にもどる。その帰り道で自転車を押してかえる中学生と思しき男の子とすれ違う。明るく「こんにちわ」と挨拶して。
え!この奥に家あったけ。あの山の中の一軒屋かな。廃屋が点在するこの地域で、そんな子と行き会って、妙に感動!
なんとも心穏やかなハイキングでありました。
帰りは、世の常に習い「回転すし」を頬ばって、「海蛍」経由で帰ってきました。
因みに、寿司代は娘の奢りでした。(01/10)
スイセン・ピークとスイセン 嵯峨山
スイセンピーク
伊予ヶ岳方面を望む 洲崎方面を望む 海蛍方面を望む
新年、あけましておめでとうございます。
好天続きの中で(南関東では)、新年を迎えた皆様、どのように展開なされたのでありましょう?
その好天も典型的な冬型の気圧配置によるもの、中国大陸の高気圧とオホーツク海の低気圧による西高東低、山は豪雪の模様
自然の驚異と素晴らしさは表裏のもの、あらためて肝に銘じなければという想いでおります。
さて、今年最初の「おでかけZIOさん」は、なんとも軟弱な伊豆方面でありました。
一日目は爪木崎までスイセンを見物に。
真っ青な空と群青の海、強風に打ち寄せる波は、巌に砕け、沖には白波の波頭。それに答えるよう、水仙の白き花が波のように揺れる。
ちょっと範囲が狭いながらも灯台との愛称良く、ここぞ観光スポットという感じでした。
勿論、観光には付き物、下田で海鮮丼を、蓮台寺温泉でお風呂をと、いただいてきました。
特筆すべきは蓮台寺温泉でしょうか、金谷旅館の千人風呂は趣の在るいいお湯ですね。
二日目は天城峠に行く事に。
以前、天城山には天城高原ゴルフ場からの万次郎、万三郎周回コースだったので天城峠には足を延ばさずじまい、訪ねたかった場所である。
まず、道の駅「天城越え」を目指す。
水生地下の駐車場に車を置いて、昭和天皇が巡ったと言われるコースを逆周りに周回する事に。
本谷林道を分かれた辺りから、ブナ、ヒメシャラの林が現れ気持ちのよい路となる。
特に巨樹が多く、もう右往左往、落ち葉を踏みしめ、ここでも枯れが目立つスズタケに分け入っては、巨樹と睨めっこ、大いに愉しんでしまいました。
そして、次にアセビのトンネルが迎えてくれる。抜けると八丁池に到着、すぐ展望台に。
残念!午後になり雲が沸立ち富士山はほんの頭だけ。登り始めが遅すぎました。(10時過ぎ)
展望が終えたら八丁池に、更に天城縦走路を帰りの時間を見ながら進めるだけ行ってみる事に。結局戸塚峠に行き着けずUターン。
八丁池で遅めのランチ、湖畔には昭和天皇行幸碑、昭和5(1930)年とか。
さすれば80年前の出来事、若く元気だったはず、自分のイメージで語っては大間違いでした。
風冷たく、早々に切り上げ、天城峠を経由して帰ってきました。
ともかく、見事なブナ林、是非もう一度、秋に来たいもの、と思ったZIOめでありました。(01/05.06)
爪木崎灯台より 金谷旅館千人風呂 筏場のワサビ田
万三郎、万次郎岳を望む 雲間の富士 八丁池を歩く